米空母3隻展開の意味
2017.11.16
アメリカが北朝鮮近辺の日本海で単独もしくは日韓米の共同で軍事演習を行なってきたことは、すでに周知の事実です。

そして、これまでは、世界最強のアメリカ空母打撃群といえども、ロナルド・レーガンをはじめ、空母2隻態勢の展開でした。

これを見越した北朝鮮は、恐れることなく、核実験やミサイル発射実験を繰り返してきたわけです。

なぜなら、空母2隻でアメリカが北朝鮮を攻撃することはありません。

しかし、今回、10月25日以降、アラビア海から空母ニミッツが参加し、3隻態勢となったことで微妙な状況になりました。
ギリギリですが、緊急の場合、北朝鮮への攻撃をできなくはないからです。

そのせいか、北は11月中旬を過ぎた現在、いまだに核実験もミサイル発射実験も行なっていません。

どうやら金正恩は、今までのアメリカ大統領のように単なる“交渉戦術”ではなく、トランプが本気であることを実感しはじめたようです。

トランプは、CNNやマスコミが批判するような非常識で“バカ”な大統領ではありません。
相手をみきわめ、有利に運ぶために一見、非常識に思える言動で、北朝鮮や中国などを評することで、相手がどう動き、何を考えているのかを見抜き、どこまで手を打てばよいのかを推し量っているのです。

「バカと利口がケンカをすればバカが勝つ」というのがTOPクラスの判断ですが、なまじ理性や常識があると勝てません。
それよりも、理屈はともかく、捨て身になって信念を押しとおそうとするバカのほうが勝つことがあります。

その点、トランプも金正恩も、実は状況を冷静に判断していて、あえて“バカ”のふりをして、“ののしり”合い、相手の出方を確かめてきたのです。

これは“チキン・レース”とは異なります。
マスコミをはじめ一般的にみた場合、低脳どうしの口げんかにみえるでしょうが、実はTOPクラスの駆け引き外交を展開しているのです。

当初、金正恩は、民主主義のルールにしばられた常識的な判断しかできないアメリカ大統領だと考えていたのですが、政治経験も軍隊経験もないトランプは、どうやら常識を超えた本気の駆け引きを自分たち北朝鮮に仕掛けているようだと、内心、ビビリはじめているのです。

つまり、空母2隻態勢では常識レベルの範囲内ですが、空母3隻態勢になったら微妙で、“これは本気? ヤバイ”かもと思いはじめているのです。

しかし、3隻では90%です。
北朝鮮が引き下がらず、次に空母4隻体制になれば100%の態勢で、そこで勝負は決します。






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