日馬富士暴行問題の本質
2017.12.19
世間のミカタはともかく、「貴乃花」親方を応援させていただきます。

ことの顛末は、ご存じのとおり、白鵬が貴乃花親方の弟子「貴の岩」に“なにごと”かを言っていたら、横で見ていた日馬富士が「態度が悪い」とカラオケのリモコンなどで殴り、ケガをさせたといういきさつです。

相撲協会は、事情聴衆に応じない貴乃花親方への不満を示し処分を検討するとしていたようですが、相撲業界内の問題だけではなく、ことの本質は稽古での“かわいがり”を超えたれっきとした「暴行事件」(犯罪)です。

相撲協会が事情を聞きたいのは、そのとおりでそれ自体に異議はとなえません。
ですが、その真意を疑いたくなるのは、巡業部長の「貴乃花親方のもとでは冬巡業ができない」と場違いな発言した白鵬のことばを、相撲協会がそのまま受け入れて、貴乃花親方を巡業から外したことです。

これでは、相撲協会がどっちを向いているのか、事情聴衆に応じても公平な裁定をくだすとは思えないのも事実です。
ということから、問題の構図がみえてきました。

モンゴル出身の貴の岩が、貴乃花親方の指示や方針にしたがい、白鵬がしきる「モンゴル人会」に積極的に“参加”しないことに、要は白鵬が切れているということです。

なぜ、貴乃花親方が貴の岩をモンゴル人会に“参加”させたくないのかといえば、神技としての「相撲道」を残し、貴の岩をはじめとした弟子たちにもそれを伝えたいからにほかなりません。

というのも、最近では白鵬をはじめとしたモンゴル勢が、“モンゴル相撲”でもって日本の角界を牛耳ろうとしているためで、このままでは日本の「相撲道」の伝統精神が失われてしまうことに、貴乃花親方が危機感をもっているためです。

本来は、相撲協会がそれを指導べきですが、残念ながらそうなってはいない。

結局、平成の大横綱「貴乃花」が残したい神技「相撲道」と、もう一方の平成の大横綱「白鵬」が推し進めるモンゴル式「格闘技」(ビジネス)という角界現場での「路線争い」が日馬富士暴行事件の根因にあります。

問題は、相撲協会(理事会)が大記録を打ち立てた白鵬にビビってしまっていること。
なので今の相撲協会(理事会)に“大相撲の精神”がなくなりつつあることが、貴乃花親方が相撲協会に“無言の抵抗”をし、自分の意志を示す理由になっています。

ここは「横綱審議委員会」に出てもらうしかありません。
ただ、横審にも白鵬びいきのヘンなおばちゃん委員がいたりして、どこまでモノを言えるか。

いずれにしても「相撲道」はもちろん、理事会も姿勢をただして、伝統ある神技「大相撲」を取り戻すべきです。

明日12月20日に結論が出るようですが、それによって大相撲の将来が占えます。

平成もあと1年と4か月。
このまま大相撲が単なるスポーツにならないよう、神技「相撲道」を引き継ぐ新横綱の出現を期待したいところです。




コメント一覧
コメント投稿

名前

URL

メッセージ

- CafeNote -