日本と歴史的朝鮮半島
2021.05.26
 
どうでもいいといえば、どうでもいいお話です。

一方で、重要といえば重要なお話です。

日本からみた“歴史的朝鮮半島”のお話です。


【対共産主義の最前線】

共産主義が華やかりしころの20世紀後半をみれば、日本だけではなく世界とって朝鮮半島は“重要”でした。

なぜなら、対共産主義の“最前線”だったからです。

ご存じのように、朝鮮半島を北朝鮮と韓国にわける“38度線”がそれです。

そのため、欧米など「自由民主主義諸国」からは、韓国は最前線に立つ国として相応に“高く”評価されてきました。

また、上述の理由をふくめて戦後の日本は、GHQからの指示によって韓国また中国に対しては、“忖度”したり、“気兼ね”をしなければならない時代が続き、現在もマスコミや歴史学界に根強くその傾向が残っています。

そういったこともあって、韓国民は“自分たちは世界的に優れている”と、大きな勘違いをこれまでしてきました。


【“頂点とどん底”のディレクション】

占星学からみても、ここ20年間ほど韓国にはたらく「星のディレクション」は類似でした。

15年ほど前の2006年以降、韓国は世界の“頂点”(TOP)に立つことが可能な「星のディレクション」(運勢変化)を受けはじめたからです。

これによって、たとえば「サムソン」に代表されるような韓国企業が、先ごろまで世界のTOPクラスに名を連ねていたわけです。

ですが、このディレクションは、“両極端”のはたらきをもたらします。

TOPに立ったからといって、もし傲慢になったり、(国際)法を守らなかったり、人倫にもとる行為をしたり、対応を間違えると、頂点からたちまち世界の“どん底”に落ちかねない運勢に変わるのです。

ふつうの国であれば、そこまでの急落はないでしょう。

しかし、占星学的にみて、韓国は“情”と“意”を特徴とする国民性ゆえに、大多数の人々が「本質」を見ないで“表層的”な対応をとることになってしまいます。

それゆえ「星のディレクション」によって、一時的に世界の頂点に立つことがあっても、内面がともなわないため、運勢の維持が次第にむずかしくなります。

結局、彼らは、“両極端”のはたらきをもつ「星のディレクション」によって、もはや過去の“TOPクラス”から、一転、世界の“どん底”に落ちていかざるをえない昨今です。


【文在寅の“過ち”と世界情勢の変化】

また、政治的にも文在寅は歴史的な“過ち”をおかしました。

知ってかしらずか、隠し持っていた「共産主義独裁政権」の野望を、自らは自由民主義陣営に身をおきながら、北朝鮮や中国への“ラブコール”とともに、秘かに「韓国共産化」を図ってきました。

そのことが、次第に自由民主主義諸国に明らかになるにつれて、対共産主義の最前線“自由の砦”韓国という立場を喪失し、過去の評価も支援も失いつつあります。

当たり前です。

第二次世界大戦(1945年)後、また朝鮮戦争(1950年~1953年)以降、自由民主主義世界における地政学的な“最前線”として西側諸国から支援や援助による発展を、文在寅また彼を選んだ韓国民は裏切ってしまったからです。


さらにいえば、時代の流れも、もはや「韓国」を必要としなくなりました。

なぜなら、第二次世界大戦や朝鮮戦争、また東西冷戦の時代のような「陸兵戦」の時代ではなくなったからです。

北朝鮮のミサイルは、北海道を少し大きくしたくらいの国土しかない韓国など、かんたんに超えてしまいます。

中共もまた、“世界覇権”をにぎるには「海洋」が重要だと気づき、南シナ海や西太平洋への侵出を“核心的利益”としてるからです。

要は、「空中戦」(宇宙戦)や「海洋戦」、また「情報戦」(サイバー戦)へと戦いのステージが変わった現在、朝鮮半島はもちろん韓国など、重要ではなくなってきたのです。

以上の3点から、今日の韓国は“プレゼンス”(存在感)を失っています。


【日本と歴史的朝鮮半島】

以上を前提に、本題をお届けいたします。

歴史に「もし…」は禁句とされますが、現在を考えるご参考に書いておきます。


約1,500年前の第26代「継体天皇」は、歴史的な“大失策”をおかしました。

『日本書紀』には、次のように記されています。

《概意》
継体6年(512年)、百済が「任那」(みまな:倭国の領土)を要求してきた。継体政権は「任那割譲」を決定。物部大連(もののべの おおむらじ)が使者に伝えようとすると、妻が反対し留保。ところが、割譲されてしまう。どうやら「大伴金村」らが賄賂をもらったのではないかと噂になった。

といったむねの記述です。


2~3世紀の邪馬台国連合以前からの朝鮮半島の領土「任那」を失った日本は、その後、国家的な危機に直面するようになります。

継体天皇が崩御したのち、「任那割譲」は大問題になり、割譲をすすめた「大伴金村」は、第29代「欽明天皇」の御世に責任をとるかたちで失脚してしまいます。

では、「任那割譲」がどのような“国家的危機”を日本にもたらしたのか、代表的な3点をあげておきます。

事実かどうかご推察ください。


1、「白村江の戦い」での敗戦

任那を手にいれた「百済」ですが、150年ほどたった7世紀中頃に「新羅」に滅ぼされてしまいます。

中大兄(天智天皇)は、百済を復興しようと半島へ大挙して出兵しますが、「唐羅連合軍」の前に壊滅的な大敗を喫します。

このことは、“日本弱し”と勘違いした唐や新羅が、いつ日本に攻めてくるかもしれず、九州北岸が国防の“最前線”になったことを意味します。

中大兄(天智天皇)は、東北から人々を「防人」(さきもり)として徴集し、対馬や壱岐そして九州北部に配置しました。

地元九州の人々はというと、「白村江の戦い」で安曇族(古代海人族)らをはじめ、多くの兵士が戦死し、残った人々は、巨大な防塁「水城」(みずき)や「小水城」、また「山城」(やまじろ)を急遽、建造するために借り出されています。


※水城跡:太宰府の手前(博多湾側)の山間をつなぎ664年に築かれた巨大な水濠をもつ防塁。


余談ですが、防人の任を解かれた東北の人々は、自費での帰郷を強いられ、多くの人々が途中で亡くなったといいます。

では、張本人の中大兄はどうしていたのでしょうか。

畿内に戻り、いつでも逃げられるように琵琶湖のほとりに大津京を建造させ遷都すると、「天智天皇」として即位しています。

このような二重三重の“労役”を受けて、天智天皇に人心がともなうはずもなく、多くの人々から怨まれていたのは事実です。

ほどなくして天智天皇は崩御します。

その直後、大友皇子(追諡:弘文天皇)は、野に放たれた“虎”こと「大海人皇子」(おおあまの おうじ)を始末しておこうと、秘かに兵を集めます。

それを察して起きた「壬申の乱」(672年:古代最大の内乱)は、正統な皇位継承者であり人望もあった「大海人皇子」(天武天皇)のもとに、海人族由来の尾張や大分をはじめ、大半の臣民が味方して勝利を治めます。


お話を戻して、「白村江の戦い」の敗因は、戦争中にもかかわらず百済の一族が内輪もめを起こし、有能な将軍を死罪に処したことです。

それ以前に、もし継体天皇が任那を割譲せずに残していれば、「任那」と「百済」の連合軍によって、百済がかんたんに滅ぼされることはなかったでしょう。

また、有能な任那軍(日本軍)の指揮によって、百済の将軍を死罪に処すことはなかったばかりか、慣れた土地で、本土からの援軍とともに、陸と海からもっと有利に戦えたはずです。



2、「元寇」

13世紀にヨーロッパ東端にまでおよぶ広大なモンゴル帝国を築いた「元」は、800年ほど前に日本侵攻(九州上陸)を図ります。

ご存じ、何百艘もの船による1274年と1281年の2度にわたる「元寇」です。

もっとも、“元寇”とはいうものの、日本への侵攻を提言したのは「元」の支配下にあった朝鮮半島人で、船に乗っていた兵士たちの大半も半島人だったといいます。

ここにおいても、「任那」が割譲されずに「百済」とともに残っていれば、天運とともに発展した日本ゆえに、やすやすと「元」の手に落ちることはなく、「元寇」もなかったことでしょう。


ちょうど、20世紀後半の「韓国」が、欧米や日本の後方支援を受けて、対共産主義の“防波堤”の役割を果たしてきたように、鎌倉幕府第8代執権「北条時宗」の時代も、「任那」また「百済」が同様に“防波堤”の役割を相応に果たすことができたはずだからです。

少なくとも、日本から援軍(鎌倉武士)を派遣する時間は稼げたでしょう。


3、「日露戦争」

旧ロシアは、太平洋に出るための「不凍港」を必要としていました。

東南端のウラジオストックだと、冬は流氷など氷に閉ざされて使えないからです。

一般にいう「南下政策」ですが、ロシアは「朝鮮半島」や中国の喉元「遼東半島」(旅順港)が欲しかったのです。

しかし、肝心の朝鮮人は今もそうですが、大国の間で“フラフラ”し、旧ロシアに自国を売りかねない状況でした。

もし、ロシアが南下して朝鮮半島に居座ると、日本は一気に危うくなります。

東アジアに植民地を持つイギリスも同様で、ロシアの南下を危惧していました。

結局は、イギリスからの支援もあって日本は「日露戦争」を戦うことになります。

これまた、邪馬台国や九州倭国以来の日本の領土「任那」が半島に残っていれば、当時、近代化に成功していた日本本土ゆえに、中国やロシアの半島侵出を防ぐことができたはずです。


【安全と平和の“現代の防塁”】

さて、ここまで書けばおわかりでしょうか。

朝鮮半島をめぐる過去の出来事は、今日の21世紀の日本の防衛につうじます。

文在寅の「韓国赤化計画」や、北朝鮮の「核ミサイル実験」また中共の「海洋侵出」がすすむ現在、もはや地政学的な防波堤“自由の砦”としての韓国の存在価値は消えました。

継体天皇の“大失策”「任那割譲」によって、朝鮮半島から完全撤退した日本は、防衛のための“現在の水城”を、独自に空や海や宇宙、またサイバー空間に築かざるをえない現状です。

その備えや、将来を見越した準備開発は、着々と進んでいます。


一例を挙げておきます。

海では、世界最高性能の粛々たる「おうりゅう」型潜水艦、護衛艦「出雲」などの空母化改修。

空では、F22「ラプター」やF35を超える第6世代ステルス戦闘機の開発、小惑星への着陸帰還を成し遂げた宇宙技術開発。

また、クワッド(日米豪印)をはじめ欧州をまじえた「自由陣営」との連携や備えなどが着々と進んでいます。


さらには、日本にはたらく「星のディレクション」も類似です。

くわしい内容は機会をみてご紹介することがあると存じますが、今年2021年を機に2年後の2023年~2024年以降、“防衛”や“生活文化”の世界的「プレゼンス」(存在感)を、日本は高めていくことになる20数年間になっていきます。

民度の高い日本は、世界の“頂点”に立ったからといって、半島のように驕りたかぶることなく、“謙虚さ”を保ってその後も宝瓶宮時代の「天運」を受け続けて発展していくことになります。
















 
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