九州倭国と統一の大倭
2024.01.15
[建国記念の日特別編:古代史解明11] ― 阿波起源説の誤謬 ―


当初からの統一大和だったとする「日本書紀史観」にご注意



日本古代史の事実を知りたい方も多いと存じますので、建国記念の日特別編として書いておきます。

悪い意味ではなく、7世紀につくられた「日本書紀史観」と、実際の「日本の歴史の真実」と、皆さまはどちらがお好みでしょうか?

日本書紀史観というのは、『日本書紀』の記述にのっとって、今から約2,700年ほど前の皇紀元年から万世一系の皇統で、現在の奈良を都とする統一大和政権がはじまったとする皇国史観です。

信じるのは悪いことではありませんし、タテマエとしてそう明言されておられる方も多いようですが、どう考えても古代日本の事実ではないことは明白です。

“勘違い”や“幻想”の「双魚宮時代」ということもあり、当初からの「大和」だったと考えて古代史を考察すると間違います。



《 噴飯物の“阿波起源説” 》

一例ですが、「邪馬台国畿内説」などはカワイイもので、「邪馬台国阿波徳島説」といった噴飯物の“勘違い”を散見します。

史実からいえば、大和は阿波が起源というのは譲歩して、半分は本当、半分はウソの“事実誤認”です。

阿波が古代畿内国(大和)の起源にかかわっていたのは事実ですが、全部ではないしごく一部にすぎません。

さらには大前提として畿内国(大和)そのものが、実は「統一大和」ではなかったという驚愕の史実があります。

大和朝廷の場所は、今日の奈良で間違いはないのです。

ただし、「統一大和」の発祥は、畿内国また阿波国が無関係とまではいえませんが、6世紀末~7世紀初頭に“国譲り神話”を地でいくような隠匿された出来事が起きています。

当初から万世一系で大和一国の歴史だったとする『日本書紀』が、絶対に明らかにできない史実です。

「九州倭国」主導の吸収合併による「統一大和」こと大倭(おおやまと)の誕生がそれで、半世紀後の「乙巳の変」(いっしのへん:645年)の遠因になっています。

統一大和の誕生によって、畿内国はもちろん阿波徳島の勢力は従属下におかれ、一部は出雲に封じられた格好です。


【One Point】 「卑弥呼」を女王に共立して、平和をもたらした北部九州「倭国」の統治システムは、統一大和にも受け継がれています。

この事実だけをみると、阿波徳島が“邪馬台国”かのように勘違いしてしまうのですが、古代史の流れは、そんなに単純なものではありません。



【ご参考:「邪馬台国」への道のり】

●通称「魏志倭人伝」に記された倭の女王「卑弥呼」が都とした「邪馬台国」までの行程は次のように記されています。

朝鮮半島の現在の平城とソウルの間にあった出発地「帯方郡」から邪馬台国まで、12,000余里という里程表記、は3世紀の記録です。

一方、投馬国を経て邪馬台国まで、2か月間という日程表記は1世紀の記録と考えられます。

表記単位の異なる里程と日程は、直列ではなく併記したものです。

ちなみに、陳寿が記した「邪馬壹国」(やまいこく)や「壹与」(いよ)は意図的な誤表記ということが明らかになっています。

なぜなら、陳寿が参考にした原文の記録は「馬台(臺)」(またい)と記されているからです。




《 “旅行記”ではなく「軍事偵察記」 》

お話は少々それますが、「魏志倭人伝」は“観光旅行”の記録をベースにした歴史書ではなく、「軍事偵察記」をもとに、著作郎「陳寿」(233?-297)によって編纂されたものです。

里程や日程などの行程、さらに方角が大きく間違うことはありません。

ただし陳寿は、3世紀の倭国の記録だけでなく、1世紀の奴国の記録も参考にして繋げたたため記述には若干の混乱が見られます。

それに輪をかけて、漢文のニュアンスを読みとれない日本人が読み下し、邪馬台国の比定地を解釈するために混迷が生じています。

詳細は、「 古代史解明1:邪馬台国への行程ミス」をご参照ください。

結論は簡単です。

帯方郡(現ソウルの北)から邪馬台国まで計1万2,000余里と記されています。

福岡市近隣に位置したことで合意が得られている「不弥国」(ふみこく)までの記録を合計すると1万700里。

なので、福岡近郊の不弥国から残り1,300余里以内の場所に「邪馬台国」はあります。



【One Point】 現代日本の1里=4kmではなく、当時、大陸で用いられていた「里」(短里)です。

福岡市から約65kmも離れない場所に「邪馬台国」は位置していました。

事実、漢文を母国語とする台湾や中国の学者研究家が原文を読んだ結果、いずれも「邪馬台国は九州」としていす。




《 “大倭”こと統一独立国家「大和」の誕生 》

7世紀に編纂された『日本書紀』は、当時の正当なワケがあって、最初から万世一系の皇統で統一大和だったと統治の正統性を主張し、ポイントポイントで意図的に記されています。

実際は次のとおりです。

“大国主命”(複数)とも記される東征した物部の祖「天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊」(にぎはやひのみこと)が国づくりを行ない、畿内国にも拠点を置きます。

6世紀末になると邪馬台国の流れをくみ、鉄器や文化ともに当時の最先端だった「九州倭国」が優勢な立場で、自ら「畿内国」に吸収合併されたカタチをとることで、隋(大陸)の冊封下から離れ、独立統一国家「大和」を誕生させています。

これが“大倭”(おおやまと)です。

九州倭国と畿内国の合併ゆえで、「大和」と書いて“やまと”と読む由縁です。

しかし、合併の立役者だった「九州倭国」の蘇我本宗家は、三代目の入鹿の時代に「乙巳の変」で滅ぼされ、新たな政権に移っていきます。

これによって、「九州倭国」の歴史は完全に抹殺され、当初からの統一大和として『日本書紀』に記録されます。

新政権はそのまま「大和」(やまと)を名乗り、『日本書紀』をプロパガンダ(政治宣伝)の書として律令制度による統一大和を形成していきます。


【One Point】 阿波国の忌部氏は、藤原氏によって表舞台から遠ざけられます。

そういった恨みや無念さが阿波四国には残っていて、「双魚宮時代」の終末を迎えた今日、過剰にアピールしはじめています。

宝瓶宮時代は真実が明らかになっていく時代でもあるからです。




《 古代日本の文化状況の違い 》

古代と現代とでは、表日本と裏日本とが逆転しています。

古代は大陸に近い日本海側がオモテ日本で先進地域でした。

とくに、フィリピン沖を通過した暖流黒潮が日本列島にぶつかる大陸に近い北部九州は、“鉄器”や“仏教”など文化の最先端でした。

「魏志倭人伝」に記される倭の女王「卑弥呼」を共立して、倭国大乱を治めた「九州倭国」です。

畿内国や四国は淡路島をみても分かるとおり、縄文系の青銅器祭祀文化圏です。

「乙巳の変」によって、九州倭国の蘇我本宗家から政権奪取に成功した彼らは、そのまま仏教を受け入れつつ、縄文古来からの神道との「神仏習合」による当時の天皇祭祀と、藤原氏を筆頭とした公家政権運営を確立していきます。

といったことから、阿波徳島というのは当時のオモテ日本(日本海側)から見れば、ウラ日本もウラの辺境の地にすぎません。

ただし、記紀神話に神武天皇が東征したと記されるはるか紀元前の昔、ソロモン王に依頼されたフェニキア船団は古代イスラエルとともに、鉄や宝石や珍物を求めて、諏訪から伊勢紀伊を通り四国を横断する「日本列島構造線」沿いに拠点(古来からの神社が多い)を築いてきたこともあって、その影響を色濃く受けた地域の一つになっています。


【One Point】 有名なところでは、兵庫県淡路島の南端の古代イスラエルの痕跡があります。

当時のフェニキアの航海術は想像以上で、冒険好きの気質も手伝って日本国内はもとより、世界各地のペトログリフ(石刻文字)などに見られるように痕跡を残しています。




《 阿波は統一大和の起源ではない 》

さて、『日本書紀』によれば、初代神武天皇が古代大和こと畿内に東征したとき、すでに饒速日命(にぎはやひのみこと)が国を築いていて、同じ天孫系ということもあって、国を譲り受けたというお話になっています。

饒速日命は、古代海人族の系図に記される物部氏の祖で、物部氏には古代オリエントとの関連がうかがえます。

一方、『古事記』では、「大国主命」というネーミングのとおり最初に国づくりを行ない主(あるじ)になった人物大国主命、また大物主命、さらに饒速日命は、必ずしも同一人物とはかぎりませんが、初期に国づくりを行ない国譲りをした側の代表になります。

阿波徳島も全部ではありませんがここにかかわり、結局、統一大和において出雲に流され祀られたカタチになっています。

同じ蘇我氏であっても、乙巳の変で滅ぼされた蘇我本宗家がある一方で、逆に本宗家を滅ぼした側の中大兄や中臣鎌子(藤原鎌足)に加担した蘇我一族の長老:蘇我倉山田石川麻呂がいるように、阿波徳島もいろいろな立場があるのです。

いずれにしても、『日本書紀』が記すような当初からの統一独立国家「大和」ではないため、阿波徳島が統一大和の起源となっていない側面は大きいのです。


【One Point】 古い歴史を阿波徳島や四国は一部に持つものの、統一大和の建国に当たっては排除された側であるために、双魚宮時代の大和に恨みを残すこともあり、“自分たちこそ日本の起源んだ”と知らずに怨念波動を受けて、“針小棒大”に誤った歴史解釈を喧伝することになりかねません。











相性 安住紳一郎-西島まどか
2024.01.15
[現実婚] ― 獅子宮生まれどうしの結婚 ―


“ラブラブ婚”ではなく現実重視の自立カップル



晩婚のほうが結婚生活が長続きする実生活重視のカップルです。

ちょっと斜めにとらえたニヒルなところのある安住紳一郎アナ(50)ご結婚だそうです。

お相手は一回り年下の同業者で元フリーアナウンサーの西島まどかさん(38)。

相性を見てみました。

多少は課題があっても大人のご結婚で、相性もベストの部分がありますのでベターハーフの“ハッピー・マリッジ”です。



《 “愛情”よりもステイタス重視 》

安住アナも西島まどかさんも獅子宮のお生まれ(太陽)です。

獅子宮の異性の好みの特徴としては、他人に自慢できる相手を選ぶこと。

地位や家柄やルックスなど、極論すれば“愛情”よりもステイタス、もとい尊敬できる部分があることが愛情につながります。

“独身貴族”だった安住紳一郎アナは、ホロスコープ(出生天球図)を拝見すると、異性運は良いとは言えないのですが、誤解されやすいタイプで抜群の資産運をお持ちです。

ここぞと惚れ込んだお相手には、過去には“美しい誤解”や“勘違い”も手伝って気前よく貢いだこともあったかもしれません。

ですが、若いころにそれで痛い目にあって“女性不振”に陥っていそうです。

そういったこともあって女性にはシビアで現実的なので、吝嗇家(りんしょくか)の傾向が出ることがあります。


【One Point】 50歳まで独身できた理由でしょう。

もし、若いときに彼が結婚していれば、妻運は決して良いとは言えませんので、離婚していたでしょう。

ところが、彼の妻運には“大逆転”の運勢も秘められていて晩婚のほうがいいのです。




《 お二人の相性ホロスコープ 》

下掲はお二人の相性ホロスコープです。

出生時間が不明なので、出生時の「太陽」をASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)の位置におく「ソーラーチャート」です。

「相性」を見るには、ホロスコープの構成要素の中で“関係性”を象わす「アスペクト」(位相、座相:局面)が最も重要になります。



分かりやすいように「◎、〇、△、□、■」で相性レベルをマーキングしています。

「二重丸(◎)」はご結婚にはぜひとも必要な相性です。

「黒四角(■)」は、結婚には避けたほうが良い相性です。


【One Point】 二重丸(◎)がない夫婦カップルはいらっしゃいません。

一方、黒四角(■)をお持ちのカップルは少なくないのですが、それを上回る二重丸(◎)の相性を複数お持ちのケースがほとんどです。

さらに「星のディレクション」(運勢変化)によっても相性は変わってきます。




《 “嫌でも”一緒に暮らす相性 》

お互いに好きどうしで「夫婦相性」をお持ちでも、どうしても結婚できない相性やご結婚されても家庭内別居や単身赴任また離婚に至るなど、一つ屋根の下で一緒に暮らすことができない相性もあります。

お二人は真逆です。

さほど好きどうしではなくても行動を共にしたり、一緒に暮らしたり、ご結婚が可能な相性をお互いにお持ちです。

加えて、抜群の「夫婦相性」をお持ちですので、出合えばご結婚は“既定路線”となる相性になっています。

シナストリー・ホロスコープ(相性天球図)を拝見すると、ご注意されたほうがよい相性が一つあります。

ご結婚後、安住アナの好意が醒める相性です。

もともと生まれ持つ「異性運」や「結婚夫婦運」に課題を持つお二人で、唯一、課題となる相性部分になっていて安住アナの吝嗇が出ると西島さんは芸能界復帰など働かなければならなくなります。

さはさりながら、相手の欠点が目に入りにくいというご結婚にはベストな是非とも欲しい相性があります。


【One Point】 相手の言動を些細なことであげつらう相性もあれば、欠点を認知できずに面白いとスルーして気にならない相性もあります。

ビジネス・シーンでは要注意の相性ですが、ご夫婦カップルにはベストとなる相性です。




《 愛情よりも尊敬による結婚 》

お二人ともYOD(ヨッド=150/150/60度)をお持ちです。

安住アナは「ドラゴン・テール」を頂点とし、「木星」と「海王星」とを底辺とするYOD=150/150/60度で、社会に出てから“人の好さ”をもたらし、人気アナを運命づけています。

西島まどかさんは「天王星」を頂点とし「金星」と「ドラゴン・ヘッド」を底辺とするYOD=150/150/60度をお持ちで、安住アナとの相性に大きく作用し、彼の個性(キャラ)や才能を好ましく思い応援する良い相性になっています。

“居酒屋の女神”とまでニックネームがついた人気の番組をスッパリと辞めて、芸能界を引退したのは多忙な安住アナを支えるためという説があるのも、“美談”として首肯できなくはない相性の部分です。

人生をかけて退路を断ち安住アナを支える彼女に、獅子宮の男気もあってご結婚を決めた側面が垣間見えます。

彼女は「太陽&月&火星」(獅子宮)の三重合(トリプル・コンジャクション=0/0/0度)をお持ちですので、無視されたり怒ると雌獅子の咆哮に似て怖いのです。


【One Point】 安住アナのためのお嫁さんの一面を持ちます。

大人のご結婚ですので生活の問題も考えてのことです。

が、安住アナの人柄や人間性また才能に好意抱き、尊敬できる部分があってのご結婚になっています。




《 お互いの夫婦家庭運が課題 》

上掲のシナストリー・ホロスコープ(相性天球図)を見てお分かりのように、ご結婚に必要な「二重丸(◎)」の相性が5か所もあります。

ご結婚には避けたほうがよい「黒四角(■)」の相性は1か所あるのみで、相性的にはほぼ問題はないのですが、お二人ともに生まれ持つ「家庭夫婦運」に課題をお持ちです。

愛情がメインの“恋愛幻想”によるラブラブの夢見るご結婚ではなく、相手への尊敬を含めて現実的に世間体を配慮した大人のご結婚になっています。

通常のご結婚とは逆に、お互いに人格を高め結婚生活を続けていくうちに相手への配慮や情愛が培われていくカップルです。

奈辺がどちらに転ぶかによって、最後に人生を共にするご結婚生活の決め手になります。


【One Point】 プロのアナウンサーとして人間性や人格をお持ちであるほど、現実との折り合いをうまくつけていける相性です。

安住氏は情愛よりも家庭を持つこと自体に意義を見出したご結婚なので、現実の結婚生活は逆に継続可能でしょう。











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