NHK-BSの“ゴシップ”放送
2017.12.04
またNHKがやらかしました。

“卑弥呼は桃が好き”という放送です。
6年ほど前にも同様の放送を地上波でしていたのですが、今回はBSの「偉人たちの健康診断」という番組で同じフレーズを繰り返しました。

邪馬台国大和説の学者らが、“卑弥呼の墓”と主張している箸墓周辺から、大量に桃のタネが出土したからですが、かといって、それを卑弥呼と結びつけるのは、“意図的な反日放送”です。

番組では、一応、歴史秘話ヒストリアでおなじみのアナウンサーが、「卑弥呼の邪馬台国はどこにあったか定まってはいない」とフォローをしています。

であれば、なおさら“確信犯”です。

大量の桃のタネの真相は、箸墓周辺に住んでいた“誰か”が食べた、もしくは大量の桃をまとめて投棄したのは事実でしょう。

しかし、それを“卑弥呼の桃”とアナウンスするのは、三流のゴシップ記事同然です。
というか、歴史的にいえば、“反日報道”です。

まず、“邪馬台国”が奈良地方だと確定しているわけではありません。

次に、奈良のなかでも箸墓古墳が“卑弥呼の墓”だとは定まっていません。
さらには、桃のタネは“卑弥呼が食べたもの”だと、どうやって証明するのでしょうか。

憶測に憶測を重ねた“反日的なウソ”でもって、“卑弥呼は桃が好き”と放送しているわけです。

卑弥呼は、ご存じのように「倭の女王」で、当時、倭は「魏」(支那=チャイナ)の冊封下にありました。

実際は北部九州の一地域にすぎませんが、それはともかく、天皇が発祥した「大和朝廷」の地が、卑弥呼の邪馬台国と同じだというのなら、“万世一系”の天皇をいだく日本は、“4,000年の歴史”をもつとうそぶく中国から、いまも「冊封下」にある国だと主張されかねません。

要は、“日本支配”の口実にされるのです。

実際、南シナ海は中国の軍事基地となり侵略が終わりました。
次は、尖閣です。
そして、太平洋に出るために沖縄支配を狙っていますが、その「口実」に、日本はもともと中国の冊封(支配)下にあるというように使われかねないのです。

つまり、確たる証拠もないのに、“卑弥呼は桃が好き”などと公共放送のNHKが、視聴者の興味をあおる意味もふくめて、何度も放送するのは、“反日学者”の口車にのって、日本支配の口実を中国に与えているのと同じです。




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