2月の「星のディレクション」
2021.02.07
 
アメリカをはじめ今月2021年2月の「星のディレクション」をご紹介いたします。

平たくいえば、星の動きによる今月の“特徴”(出来事)です。

大きくは、次の2点になります。


1、水瓶宮の「土星」と牡牛宮の「天王星」の正矩(ジャスト・スクエア=90度)。

2、山羊宮の「冥王星」と牡牛宮の「火星」の正三分(ジャスト・トライン=120度)。

後者は、正しくは魚宮の「ケレス」を頂点とする「火星」と「冥王星」の小三角(ミニ・トライン=60・60・120)が一時含まれます。




で、この星の配置が何を意味するのかということです。

かんたんにいえば、次のようになります。


1、“パラレル・ワールド”と新たな“国体”

昨年末以来、「土星」と「天王星」の矩(スクエア=90度)が続いています。

そして、今月2月18日前後には、コンマ単位でジャストの正矩(90度)が形成されます。

ただし、1度差以内を正矩(90度)とした場合、本日2月7日前後~来月3月3日前後までの1か月弱がこの“ピーク”の期間になります。

なぜ、「前後」と表記したのかというと、星の度数は「ホロスコープ作成ソフト」によって微妙に誤差があるためです。

というか、どの「天文暦」(エフェメリス)をもちいてプログラミングしているかなどにもよって、惑星の位置には微妙な差異が生じるためです。

それはともかく、水瓶宮の「土星」と牡牛宮の「天王星」の矩(90度)がもたらす「星のディレクション」は端的には、現実社会における“パラレル・ワールド”(並行世界)を象わします。

たとえば、“オモテ”の動きと“ウラ”の動きといったように、異なる動きが同時に生じます。

世界的にもそうですが、とくに「水瓶宮」を“国体”とする「日本」や「アメリカ」などに顕著となる動きだといえます。

ここで“国体”というのは、それぞれの「国家」は宝瓶宮占星学でいう“民族性”“国体”“現体制”の3つのサイン(宮)で象わされる、というときの“国体”のことです。

詳しくお知りになりたいかたは、宝瓶宮占星学-9雑考編「日本は何座宮?」をご参照ください。

この「土星」と「天王星」の矩(90度)は、土星が「水瓶宮」に入宮した昨年2020年12月下旬あたりからはじまりました。


かんたんにご説明しておきます。

「土星」は“誤魔化すことのできない現実”を象わします。

それゆえ、基本的には「現実」の出来事を象わすことになります。

その土星が「水瓶宮」に位置し、水瓶宮の共鳴星「天王星」と矩(90度)、正確には下方矩(ロウアー・スクエア=90度)とするために、“現実”とは異なる“改革”(異端的)な動きが同時に起きる「星のディレクション」がもたらされます。

「アメリカ大統領選挙」に関していえば、“バイデン大統領(仮)”やマスコミ側の動きと、「第45代トランプ大統領」やネット側の一部の動きが、“同時並行的”(パラレル)に生じていくといったことです。

すべての国がそうだというわけではなく、「水瓶宮」の象意をもった国家においては、そのような“オモテ”の動きと“ウラ”の動きが生じやすくなります。


【水瓶宮にかかわる“再スタート”】

さらに申し上げますと、「牡牛宮」をトランシットする「天王星」は、日本やアメリカにおいては、“国体の再スタート”を意味する「星のディレクション」ともなります。

“新たな国体”の可能性です。

「天王星」が「牡牛宮」をトランシット(運行)していく昨今の約9年間の時期は、そういった“出来事”が生じてもおかしくない“宇宙波動”の期間になります。


少し、補足説明をしておきます。

占星学(術)を“学んだ”かたから、次のような批判や疑問が起きそうです。

「ちょっとまて。

天王星の公転周期は84年ほどだ。

なので天王星は、84年に1度の割合で「牡牛宮」をトランシットする。

であれば、“国体”は84年ごとに変化し、“再スタート”することになるのか。

ありえないだろ。」

たしかにそうですね。

ふだんなら…。

しかし、“風の時代”といった「あやふや」なご理解をされていると見抜けないのですが、32年ほど前に「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅうじだい)が正式にはじまりました。


ちなみに、「水瓶宮」もそうですが、「宝瓶宮」の“はじまり”と、夜空の「みずがめ座」の“範囲”(位置)は関係がありません。

「双魚宮時代」や「宝瓶宮時代」といった“占星学的な時代区分”は、「プラトン年」(グレートイヤー)を12等分した「プラトン月」(グレートマンス)によって規定されるものだからです。

また、「宝瓶宮時代」の到来は、プラトン年が発見された2,000年以上も前に、数学者で天文学者でもある「ヒッパルコス」の時代から知られた正式名称です。

英語では、「Aquarium Age」または「The Age of Aquarius」と呼称されます。

加えて、「宝瓶宮占星学」は1989年前後の「星の動き」などから、この年、正式に「宝瓶宮時代」が“はじまった”ことをお伝えしています。

多くの分野の「社会変化」からもそれは確認済みで、歴史的な「パラダイム・シフト」が、約2,160年(計算値)ぶりに起きたことを、2005年から「宝瓶宮占星学」サイトを立ち上げてご指摘してまいりました。

過去の“西洋占星術”も必然的に「宝瓶宮時代」の“新しい占星学”に変わっていくことに気づいたからです。


いずれにしても、「宝瓶宮時代のビッグバン」が1989年に人知れず起きました。

以降、約2,160年間(計算値)続くことになります。

さて、柔軟な思考をされるカンの良いかたなら、お気づきかもしれません。

「宝瓶宮時代」がはじまって、はじめて下方矩(90度)の「牡牛宮」を「天王星」がトランシットしていくのが、2018年(令和元年)~2026年の約9年間です。

なので、“国体”を「水瓶宮」とする「日本」や「アメリカ」などにおいては、“国体の再スタート”のディレクションとして働くことになります。

ふだんとは異なるのです。

ちなみに、“国体”ではなく、“民族性”や“現体制”を「水瓶宮」とする国家においても、それ相応の“新たなスタート”がもたらされることになります。


“占断”や“リーディング”を行なうとき、単に星の動きや配置を読むだけでは、歴史的な出来事ほど片手落ちになりかねません。

一例ですが、「宝瓶宮時代」の“象意”(方向性)といった“上位ディレクション”を頭のかたすみにおいておかないと、どこかズレた占断やリーディングになりかねません。

これは事実です。

さらにいえば、「宝瓶宮時代」を正しく知るには、さらにその上位のディレクションといえる「宇宙的な人類歴史の方向性」をご理解されておくことが必要です。

宝瓶宮時代の宇宙観=「数理法則とクオリアル・ワールド」がそれです。


2、“軍事作戦”のピークと終了

次に移ります。

すでに当ブログでもお伝えしてまいりましたように、「火星&天王星」の合(0度)が先月1月7日前後から続いていました。

それ以前は、「火星」は自らの共鳴サインの「牡羊宮」を半年以上にわたってトランシットしていたのです。

「火星」は、“行動”や“戦闘”また“軍事”にかかわります。

それが、半年以上も共鳴サイン(宮)の「牡羊宮」を運行し、その象意を強めていました。

その火星が次の「牡牛宮」に入宮すると同時に、今度は“改革”を象わす「天王星」と合(0度)をとり、“軍事行動”による“改革”などのディレクションへと移ります。

この合(0度)は、2月3日前後に終わりましたが、引き続き2月14日前後からは、より強力な「冥王星」との三分(トライン=120度)に入ります。

山羊宮の「冥王星」と牡牛宮の「火星」のコンマ単位での正三分(ジャスト120度)は、今月2月24日前後です。

これが、どのような「星のディレクション」を象わすのかというと、“両極端”になりますが“軍事作戦のピーク”であり、また“軍事作戦の終了”ともなります。

最悪は、“核攻撃”を意味する可能性もあります。

ですが、このディレクションの途中から、魚宮の「ケレス」を頂点とした「火星」と「冥王星」の小三角(ミニ・トライン=60・60・120)が形成されていくことから、その可能性は少なくなりそうです。

結局、今月は“軍事作戦のピーク”にむかっていくと同時に、小三角(60・60・120)によって逆に“軍事作戦の終了”を象わすことになるのではないでしょうか。

タイムスケジュールは、今月24日前後をピークとして、平常的に許容度数(オーブ)6度の場合、3月8日前後まで続く三分(120度)です。

一方、ケレスによる小三角(60・60・120)は今月2月22日前後から形成されます。

これらの“軍事行動”は、前述のディレクション“パラレルワールド”の期間内です。

なので、軍事作戦の性質上からも、また前述からも“別世界”の出来事や大半は“水面下”の出来事になる可能性が高いでしょう。


【中国再出発への転換】

もう1つ、重要な「星のディレクション」がこれらの星の動きにかかわっています。

それは、影響圏をふくめて2006年から続く「組織運営の変革のディレクション」です。

このディレクションは、“世界的な運営態勢の変革”をもたらすものです。

とくに「天秤宮」を“現体制”とする「中国」(中共)においては、“現体制の出直し”がもたらされるものになっています。

さらには、昨年末より「水瓶宮」をトランシット(運行)しはじめた土星と木星をはじめ、今月2月の「水瓶宮」での大会合(ステリウム)も、中国にとっては「蠍宮」で象わされる“民族性”の「新たな再出発」のディレクションとなることを意味します。

まだ、あります。

天王星が「牡牛宮」をトランシットしている期間中において、土星と木星が「水瓶宮」をトランシットしはじめたことの意味は、本来の「中国」らしい“国体”への“転換期”となるディレクションを意味します。

詳しくは、「水瓶宮による中国再出発」(2020年11月30日)の記事内容をご参照ください。


以上、2月の特徴となる上述のような「星のディレクション」のご紹介でした。

同時に、2023年~2024年まで続く、2006年以降の「組織運営の変革のディレクション」が“総仕上げ”に入っていく、今年2021年以降の残り2~3年間になっています。













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