祝詞:とほかみえみため
2023.02.08
[建国記念の日特別編その2] ― 「かんながら」との関係性から推測 ―


「とほかみえみため」の真意はどこにあるのか



天皇陛下が毎日、40回唱えている祝詞「とほかみえみため」。

いくつかの流派があるのか、あれこれ意味が解釈されています。

どれが本当でしょうか?

古来からの大自然を「かみ」としてきた日本的霊性(日本精神)から、どのような真意をもつのか、それぞれに解釈があってもいいのですが探ってみました。

ご興味のある方はご一読ください。



≪「十神、笑み給え」だって?≫

「と・ほ・か・み・え・み・た・め」

現代人には意味不明です。

意味があるとしても古代の言葉なので、現代語とは異なります。

文献で確認できるかぎりでは平安時代からあるそうです。

古代語を現代語として解釈しようとすること自体に齟齬が生じます。

一般に見受けられる解釈は「十神、笑み給え」でしょう。

ありえない解釈です。


【One Point】 どのようにご解釈をされようと、本心から信じ込んで行なえば、相応のことは起こりえます。

何ごとも真剣に信じ込んで行なうことができれば、超常的なリアクションが起きることがあるためです。

ただし真実かどうかはまた別のお話です。







≪出雲の幡屋神社では≫

「とほかみえみため」の解釈にご自分なりの信念をお持ちで変えたくないという方は別のページをご高覧ください。

以下は「十神、笑み給え」って違うでしょという、疑義となった根拠です。

疑義:その1

なぜ、十の神? 日本で八百万の神とされるその代表神なの?

疑義:その2

由緒ある出雲の幡屋神社では「とほか みえ、みため」と区切って奉唱します。

とほかみ(十神)、えみため(笑み給え)ではないのです。


【One Point】 漢字だと「吐菩加身依身多女」と表記します。

これは発音文字として単に漢字をあてたものなので意味はありません。

古来から言霊として奉唱されてきたものなので、「と・ほ・か・み・え・み・た・め」の一音一音に意味がありそうです。




≪「大自然に座す(います)」≫

疑義:その3

「とおかみえみため」と一気に奉唱するのではなく、「とーほーかーみーえーみーたーめー」と一音一音をハッキリと区切って行なうという説もあります。

また、別の説では、との尊、ほの尊、かの尊…というように、一音一音が貴いお方(命、尊)を表わすと解釈されます。

真偽はともかく、古代の言霊ですので、「と」に一つの意味があって、「ほ」に一つの意味があり、「か」に一つの意味があるといったように、それぞれに意味を持つ8つの文字が一つのまとまって大きな意味を表わすようです。

アバウトでいえば“大自然に座(いま)す”といったような意味で、「恵まれた大自然の中に住む私たち」といったような感謝を念頭に、日々忘れずに奉唱を捧げるといった解釈が適切ではないでしょうか。


【One Point】 ご関心のある方は「とほかみえみため」と奉唱されつつ、ご自分の感性にいちばんしっくりとくる解釈を選ばれてみられるのもよいでしょう。




≪そのときどきのままに≫

「かんながら」や古神道の観点からみても、“ご利益信仰”や“要求”(願い事)をもって奉唱することはありえません。

「十神、笑み給え」という解釈には、そんな要求や命令さえ感じとることができます。

それはともかくとして、唱え方は、一気に「とほかみえみため」と奉唱してもいいし、出雲流に「とほか みえ、みため」と区切って奉唱されてもいいし、一音一音「とーほーかーみーえーみーたーめー」と奉唱してもいいと私たち一般人においては考えられます。

情況に応じていろんな唱え方を交えて、感性のままに行なってもよく、抑揚をつけて奉唱されてもいいし、平坦に奉唱されてもよく、そのときどきのご自身の意のままに想いのままに試されてみられればいいと存じます。

なぜなら、多様なる大自然だからです。

「こうあるべき」と決めつけずに、その日そのときの状態や感覚に呼応されて、ご自身がいいなと思われる方法でしぜんに奉唱されるのがよいでしょう。


【One Point】 禅に「只管打坐」(しかんたざ)という言葉があります。

何も考えず、思いもせず、ただ座るという意味です。

禅は「無」を標榜しますが、座禅をしよう、無になろう、という想い自体が、すでに無ではなく矛盾するからでしょう。




≪勝手に解釈してみた≫

最後に「とほかみえみため」の意味について、勝手ながら解釈を述べておきます。

「と」という言霊は、古来は扉や入口を象わし、「ほ」は、炎や火すなわちここでは太陽ことお日さま(お天道様)を象わし、「か」は、彼方(かなた)また相手をかの人というように、ここではかみや祖先など源流を象わします。

「み」は、そのご身体で、余談ですが古代日本で“かみ”という場合“彼の身”、すなわち目前にはいませんが、かつて知りたる友や親のようなともにあった親しみのある存在を象わすことになります。

次に、「え」は、取っ手などの柄ぐらいしか思いつきませんが、「~へ(ゑ)」といった道筋や関係性を象わし、2番めの「み」は、果(か、み=霊:ひ)で自分自身の本来の実体を象わす言霊といった推察ができます。

「た」は、田んぼなど大地(たいち:大自然)を象わし、「め」は、見るとか愛(め)でるといったご確認や受け入れる言霊だと解釈できますので、これらをつなげると「大自然に居て恵みを受けている私たち」といったありがたい祝詞だという意味がみえてきます。

今となっては真相が確認できない以上、分からないものは分からないままに奉唱されてみて、そのときどきでしっくりくる解釈を試されればいいのではないでしょうか。

自分の気持ちを無理に曲げてしまうと、良し悪しは別にして、気づかずに深層の精神意識を自分で歪めてしまうことがないとはいえないからです。


【One Point】 西洋のような人格神といった神観は、古代日本にはありませんでした。

なので、日本的霊性によって感じとるのがよいでしょう。

大自然をかみから在る美しく尊崇できる共鳴関係にあるものとして、しぜんに唱えればいいと想います。



【追記「遠津御祖神」23.02.09】

「とおかみ…」が、「十神」を表わすという解釈はマユツバです。

ですが「遠津御祖神」(とおつ みおや の かみ)を表わすというご説明は、充分に妥当性が認められます。

遠津御祖神は、『古事記』にも『日本書紀』にも記されていません。

ですが、祖々先霊神(みおやよよのおおかみ)に類する“ご先祖さまのさらなる祖の御霊”といった解釈が可能です。

「津」を単に「~の」ととらえるか、港などのように海にかかわるものとしてとらえるかで、大きく異なります。

ちなみに、鹿児島県の姶良市にある楠田神社のご祭神は、市杵島姫命(いちきしまひめ の みこと)らとともに「祖々先霊神」が祀られています。









かんながらを象徴する鏡
2023.02.07
[建国記念の日特別編その1] ― 日本的霊性と友愛精神 ―


神なき日本の原点となった「かみ」なる大自然



「建国記念の日」特別編を一筆啓上申し上げます。

日本と世界各国の成り立ちの違いをみていくと、欧米は代表的にはキリスト教の創造神(The GOD)を今日の文化のベースにしているといえます。

一方、日本は、今はかすかに残る程度ですが、大自然を“かみ”とする「かんながら」の道がベースです。

同じ音で神と“かみ”ですが、両者には明確な違いがあります。

西洋文明が根づいていった明治以降や戦後GHQの占領政策の影響によって、日本的な感性が弱められいったのかもしれません。

「神」というと現代日本人は、西洋の“人格神”やギリシャ神話やローマ神話のような神々を想起することが多いためです。



≪文明開化における西洋化≫

アタマでのみ考えると本質を見失うことがあります。

文明開化における西洋化はその一例です。

それらを否定するものではありませんが、いまだ発展途上の現代物理科学によって、知識教育を絶対と考えると、われ知らずとも日本の気候風土に伴なった精神文化にそぐわない方向に進みかねません。

昨今の登校拒否などは、その弊害の現われともいえるもので、精神的感性に優れている子どもゆえに、そうなるケースがみられるようです。

ご注意すべきは、知識偏重教育の逆パターンながら、事実を誤認した神秘主義(スピリチュアリズム)に陥ることが起こることです。

なぜなら、“科学万能主義”も“絶対神秘主義”も、ご理解しにくいかもしれませんが精神的な根因は同じものがあるからです。


【One Point】 西洋占星術で言えば、尾びれをつながれた二匹の魚のようなものです。

お互いに逆方向に泳ごうとして進めずに、もがき、限界を迎えているようです。

当サイトでいう「対立二元論」に陥っているためです。





≪かんながらの道≫

古来の日本は「かんながら」を道とします。

漢字をあてると「随神」や「惟神」と書きます。

ですが、これだと現代日本人は勘違いするでしょう。

「かんながら」は、宗教上の神や人格神に対する信仰とは異なり、ごくふつうに大自然を太古から「在って在るかみ」としたものだからです。

大自然を「八百万の神」と呼ぶのも、絶対なる創造神を唯一の神とする西洋的な思考や概念の影響で、大自然とは似て非なる人格神や獣神&物神また神話の神々をイメージしやすいために、ご注意が必要です。

そうではなく、キリスト教や仏教が発祥する以前の縄文時代から「大自然」を大切にして畏敬しつつも共存してきた、ごくふつうの精神意識です。


【One Point】 江戸時代初期の鈴木正三(しょうさん:1579-1655)が語った「農業、即ち仏業なり」に通じる、しぜんのままの日本的霊性また和の精神だといえます。

農業を今日的に「労働」と言いかえても同じです。



【ご参考:日本資本主義の精神】

マックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(1904-1905)にならってか、山本七平(1921-1991)氏が『日本資本主義の精神』のなかで触れていました。

農作業が忙しくて仏教を学ぶヒマなどないという農民に対して、日々の農作業が仏道であり修行だよといったようなお話です。

日本人には当たり前の価値観ですが、近隣国では汗水たらして働くのは下僕の仕事といった考えが強く、工業技術の発展やサービス業にも弊害がもたらされています。

“労働即仏道”を含めて接客など「おもてなし」は、アストロロジカルに申し上げますと、日本人の民族性「魚宮」によって象徴されています。

魚宮は“無私の精神”や“犠牲の精神”また“善意”などの象意を持ち、肯定的にとらえるためです。




≪日本的霊性と友愛精神≫

大自然とともにある「かんながら」によって形成されていった日本的霊性は、美しく豊かな国土を持つゆえに、はぐくまれた精神性です。

大自然をベースとして、しぜんと体感し体得していったものです。

縄文人が地上に生まれて、物心がつく以前、すなわち「かみ」から在った畏れ多くも美しい大自然です。

ときに大災害を起こす畏怖すべきものですが、ふだんは豊かな食料や四季彩々の恵みを縄文人に日々もたらしてきたかみなる大自然です。

天空の日月星、地上の山川草木また動物は、日本列島では、海外に多い過酷な環境とは異なり、多様性に満ちていて縄文人らとともに「かみよ」(上代:神代)から在りて在るものです。

言い替えますと、宇宙大自然のありのままを受け入れてきたのが「かんながら」で、現代日本にも今後の宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)にも通じる、日本的霊性や友愛精神(和、絆、民度)の原点になっています。


【One Point】 和辻哲郎(1889-1960)の『風土』からも分かるように、民族性は気候風土に左右されてはぐくまれます。

日本列島は他国とは異なって、日常的には大自然を克服する労苦が少なく、受容の精神による穏やかな民族性が形成されていきました。



【ご参考:民族性:魚宮、国体:水瓶宮】

アストロロジカルに申し上げますと、「日本は何座宮」(別サイト)で触れたように、日本人の“民族性”は「魚宮」によって象徴されます。

一方、“国体”は天皇を推戴して臣民平等といった「水瓶宮」によって象徴されています。

12サイン(宮)の象意に詳しい方なら、「日本的霊性」は魚宮の象意に通じ、「友愛精神」は水瓶宮の象意に通じることをご理解できるでしょう。




≪豊かな食材に恵まれた≫

大自然と共存し次代につなげていくために、たとえば山菜を見つけても、すべてを刈り取ることはしませんでした。

来年もまた実りを採収することができるように、一部を残しておく知恵をもって、大自然との共生共存を図ってきたのです。

世界の文明発祥の常識を覆した縄文文明は、青森の三内丸山遺跡にみられるように4、5,000年以上前から栗林を人為的につくり、栗の栽培をしていたことがDNAから確認されています。

一方、西欧は作物に乏しく、狩猟生活を旨としたために、戦うことが大前提の民族性がはぐくまれていった気候風土があります。

彼らが中南米を植民地としたときに、ご当地産のジャガイモを西欧に持ち帰って栽培に成功することで、今日に知られるようになったほどです。


【One Point】 春夏秋冬、山海の多彩な食材に恵まれた日本は、アストロロジカルにみれば、戦後の現体制は“グルメ”としても象わされる「牡牛宮」に変わりました。

それゆえ快適な生活環境や妥協なき食への追及が功を奏し、ユネスコ無形文化遺産に「和食」が指定されています。




≪明治に正式にご裁可≫

明治以降、皇祖神は「皇大神宮」(伊勢内宮)に祀られる「天照大御神」になりました。

天皇として初めて伊勢をご親拝された明治天皇によって、ご裁可されてからです。

現在、各地の神社やご家庭などの神棚で「天照皇大神」(あまてらす すめ おおかみ)が等しく主祭神として祀られるようになったのはそのためです。

本来の古神社は大自然の山や岩などをご神体としていました。

また、一般的に神社では、拝殿に「鏡」を置いて崇拝の対象にしているのを見かけます。

なぜでしょうか。

鏡は、自分を写すだけでなく周囲の人々も、空の日月星や大地の山川草木など大自然のすべてを写し出せるのです。

一部例外があるかもしれませんが、いわば大自然の象徴です。

それゆえ、拝殿の鏡は「かんながら」の象徴だといえます。


【One Point】 かつて武家社会では「素戔嗚尊」(すさのお の みこと)も多く祀られていました。

ヤマタノオロチを退治し、天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)をもたらした“武神”でもあるからです。

その武家社会が明治維新で終わると「天照大御神」がご祭神に変わり現在に至ります。




【ご参考:随神は“かんちがい”】

「かみ」というのは、川の源にあたる上流を川上といい「かみ」です。

また、命令などお沙汰を下すお役人やお役所もお上で「かみ」と呼びます。

ご家庭で「おかみさん」といえば母親を指しますが、子供を生みだす源でもあるためです。

始原に近い存在や新たに生み出す存在を「かみ」と呼ぶのが日本です。

古代縄文においては、大自然はすべての万物を生み出す「かみ」と考えられていたようです。

「かんながら」の由来でしょう。

そのため、「かんながら」を随神や惟神と漢字を使って表記すると、“かんちがい”(神違い)に陥りかねません。










風雲! 愛知県知事選
2023.02.02
[緊急UP] ― 選挙後に時代の命運を左右 ―


2月5日投開票から始まる新しい未来の流れ



緊急アップです。

筆を起こした3日後の2月5日が投開票日の「愛知県知事選」についてです。

早急にホロスコープを作成して、ホラリー・リーディングをしてみました。

結論は、候補者以上に有権者の主体的な意識が問われるものになっていました。

そういったホロスコープもあるのです。



≪河野氏の応援演説≫

反日勢力が主催する「愛知トリエンナーレ」に資金補助をするなど、何かと話題の大村県知事です。

この構図は、昨今ネットを騒がせている問題によく似ているように感じます。

その大村氏も、今回の立候補者の一人です。

話題のワクチン大臣こと河野太郎氏が先日、名古屋入りをして大村候補の応援演説をしました。

そのヤジというかブーイングのスゴイこと。


【One Point】 現場にいたわけではないので詳細は不明ですが、ネットにアップされた動画などからは、かなりの反発が伝わってきます。

もちろん、愛知選挙区のすべてがそうだとは確認できませんが、事象は事実のようです。




≪初めてCBCテレビが放送≫

なんで、どうしてここまで強いヤジが起きたのか?

次のような事情です。

珍しく地上波の中京広域圏を放送エリアとするCBCテレビ(中部日本放送)が、次のような放送を続けていたようです。

新型コロナワクチンを接種した後の死亡や、後遺症に関して、地上波放送局で初めてCBCテレビが長期にわたって報道をしたようです。

兼ねてからネットでは話題なので、ご存じの方も多いかもしれません。

それで実状を知った名古屋市民をはじめ愛知県民が、河野太郎氏に対する憤りをぶつけたヤジのようです。


【One Point】 今月2月21日には、CBCアナウンサー著による『新型コロナワクチンの光と影 誰も報じなかった事実の記録』が、方丈社から全国の書店ならびに電子書店で発売されるというアナウンスがされていました。





3≪投開票日のホロスコープ≫


下図は、投開票日午後8時の時点のホロスコープです。



場所は県庁のある名古屋市で作成しています。


【One Point】 複雑です。

すべての可能性があるホラリー・ホロスコープです。

国政選挙などでは、通常、どちらが優勢かは案外と簡単にリーディングできます。

ですが、地域選挙ゆえでもありますが、加えて有権者の意識しだいになっています。




≪真っ向対立を象わす≫

簡単に解説しておきます。

有権者ら一般大衆を象わす「月」と、この場合、大村県知事を象徴する「太陽」は、真っ向から対立する衝(オポジション=180度)です。

これに「ドラゴンヘッド&ドラゴンテール」が矩(スクエア=90度)をとって、大十字(グランドクロス=90度×4)を形成しています。

また、宝瓶宮時代やその市民を象わす「天王星」を軸に、T矩(Tスクエア=90/90/180度)も形成されています。

有権者サイドの“意志”を象わすASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)乙女宮19度+共鳴星「水星」と、立候補者サイドのDES(Desendant:ディセンダント=下降点)魚宮19度+海王星も、お互いに象意を強めて真っ向対立を象わしています。

同時に、有権者大衆を象わす「月」+IC(Immn Coeli:イムン・コエリ=北中点) と、大村知事を象徴する「太陽」+MC(Medium Coeli:メディウム・コエリ=南中点)も、神秘長方形(ミスティック・レクタングル=120/60/120/60度)を形成しており、どちらにどう転んでもおかしくない星の配置です。


【One Point】 既存の“吉凶解釈”の占星術ではご理解できにくい解釈があると存じます。

細かい部分の解説は省略せざるをえないのでポイントのみですが、平たく申し上げますとバッチバチの激戦です。




≪新しい流れのはじまり≫

とくに、宝瓶宮時代の共鳴星「天王星」(第9ハウス:室)を軸にした「月」と「太陽」との矩(スクエア=90度)があり、「天王星」がASC=上昇点に上三分(アッパー・トライン=120度)をとっている意味は強烈で、この選挙が単に「愛知県知事選」に留まらず、有権者の選択が歴史的な将来を決しかねないことを象わしています。

さすがは戦国の三英傑を生んだ土地柄です。

そんなこんなから、前項の星の配置を交えてまとめますと、今回の愛知県知事選挙は、どちらが当選するしないにしても、新しい流れを生みだしていきます。

それはやがて全国的な大きなうねりとなって、のちのち、また春に予定されている統一地方選にも日本の命運を決していくような「天下戦」ともなっていくことがリーディングできます。

そのぶん、今回の投票における愛知県民の個々人の一票、また報道や動画投稿を交えた解説に日本の命運が託されているといっても過言ではないでしょう。


【One Point】 リライトも見直しもほとんどせずに緊急にぶっつけでアップした文面で申し訳ありません。

拙速ですが、機を逸するよりも良いと考えました。

誤字脱字があるかもしれませんので後日、見直します。









桶狭間の戦いを読む
2022.12.10
[新ホラリー占星学] ― 信長の勝利は僥倖か戦略か ―


今川軍の敗因は大軍ゆえの短慮と油断にあった



本当のところはどうだったのでしょうか?

ほぼ天下(畿内)を掌中にした戦国覇者「織田信長」(1534-1582)。

その名を全国に轟かせる華麗なデビューとなったのが「桶狭間の戦い」(1560)だったのはご存じのとおりでしょう。

室町幕府(足利幕府)に連なる足利一門「今川義元」(1519-1560)の2万5千の大軍を、格下でうつけ(愚か者)とされた信長がわずか2千の手勢で破ったのです。

映画やテレビでは、いろいろとドラマチックに描かれますが、歴史的な事実としてはどうなのかリーディングしてみました。




≪ドラマのイメージと実際≫

映画にせよテレビにせよ、ドラマは面白く創作されたエンターテインメントです。

今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」もそうですが、代表的には『汗血千里駒』(かんけつせんりのこま)や『竜馬がゆく』でお馴染みの坂本龍馬(1836-1867)のように、後者は海王星の発見(1846)直後ということもあって、創られた虚像です。

土佐の郷士(下級武士)で脱藩者の竜馬が、250年以上続いた徳川幕府を終わらせ、近代日本の幕開けとなった明治維新(1868)の立役者になるという胸のすくような活躍にファンも多いのです。

ですが、ドラマの竜馬と実際の龍馬は異なります。

薩長同盟の立役者というのも、船中八策による大政奉還(1867)というのも、龍馬ゆえではないことが史実として明らかにされており、事実、今後の歴史の教科書では、簡単な紹介に留まるようです。


【One Point】 信長の場合、史料価値が高いとされる側近の記録『信長公記』が残っています。

客観性が認められているのですが、どのように動いたということは事実でも、それがどのような思考や背景にもとづくものだったのかまで明らかにされることはありません。



【「桶狭間の戦い」までの経緯】

足利時代に越前/遠江/尾張の守護大名だった斯波氏は、戦国時代になると越前(福井県)を朝倉氏に奪われ、遠江(静岡県)を今川氏に奪われます。

やがて、尾張(愛知県)も織田氏の台頭によってお飾りになると、義元は織田信秀(1511-1552)から「うつけ」(愚か者)と評判の信長が領主になることで、尾張を攻め取ろうと知多半島のふもとの大高城を目指します。

大高城を囲む織田方の丸根砦と鷲津砦を配下の松平元康(若き徳川家康:1541-1616)らに落とさせたのを機に、待機していた沓掛城を出て大高城に進む途中の桶狭間で打ち取られます。

結果、今川は松平元康の独立によって三河までも失うことになります。




≪単なる僥倖か緻密な戦略か≫

かつて「桶狭間の戦い」の勝因は、奇襲だと考えられていました。



“桶狭間という谷間にいた今川軍に迂回して奇襲をかけ、駆け下りて攻撃したゆえに少人数でも勝てたのだ”という解釈です。

源義経の「ひよどり越え」のようにとらえられていたようですが、まったく違いました。

谷間ではなく桶狭間山という60メートルほどの丘陵で、奇襲ではなく突然の“強風”と“石水まじり”の豪雨を奇貨として進軍し、視界不良で気づかれなかったようです。

問題は、信長がどこまで作戦を立てて計画していたのかです。

また、「海道一の弓取り」と言われた義元が、なぜ戦場でやすやすと打ち取られてしまったのでしょうか。

ドラマでは、納得がいき面白くなるようにストーリーがつくられますが、信長が破れかぶれで挑んだすえの僥倖(ぎょうこう)による勝利ではなかったのか?

それとも、冷静かつ慎重に状況を読んだうえでの作戦だったのでしょうか。


【One Point】 答えは「ホロスコープ」に象わされていました。

新ホラリー占星学は「基本三数」にもとづいて解釈することから、いつも驚かされます。

総合的なリーディングが可能なので、多方面から立体的に状況をとらえることができます。




≪桶狭間の戦いのホロスコープ≫



ときは、永禄3年5月19日(1560年6月12日:ユリウス暦)の未明からお昼過ぎ。

夜明け時、名古屋の北西の清州城で「丸根砦と鷲津砦が囲まれた」との一報に接した信長は、わずか5名で城門を出て、南東の熱田まで十数キロを一気に駆け抜けます。

熱田からさらに6キロほど南東の善照寺砦に進み、兵の参集と前線からの諜報を待ち、お昼頃に今川軍から丸見えの中島砦に家臣の反対を押し切って移ります。

「兵の少ないことが今川軍にバレる」ということから反対されたのですが、これこそが“油断を誘う”ための作戦だったのかしれません。

その後、豪雨に乗じて桶狭間山(丘陵)で休憩中の今川義元を襲いました。

1時間ほどの戦いののち全国に信長の名を轟かす「大金星」を挙げます。

上掲のホロスコープは、豪雨を好機とした午後1時15分の星の配置です。


【One Point】 当時は、格式や家柄が身分や羽振りを決める時代です。

室町幕府(足利幕府)の権威失墜後とはいえ、足利一門の流れを組む今川家です。

片や織田家は今川氏が排した斯波氏の家来にすぎない家柄でした。



≪火星と木星が仇となった今川軍≫

上掲のホラリー・ホロスコープでは、今川軍は牡羊宮の共鳴星「火星」とDES=下降点に合=0度の下降星「木星」によって象わされています(赤色で表示)。

“戦闘的”ではあるのですが、猪武者のように“短慮”で、前向きではあっても“楽観的”な油断の気持ちが今川軍にあったことがリーディングできます。

海道一の弓取りとされ、格式もある名将今川義元が総大将で2万5千もの大軍です。

片やうつけと名高い信長軍はわずか2千に過ぎません。

当時の尾張は、戦国の三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)が登場前の近隣の地方で、信長といえばうつけという芳しくない評判があった時代です。

楽勝を信じ、物見遊山で参軍していた今川軍の足軽もいたことでしょう。

義元が尾張攻めの本陣とする予定の大高城を囲む織田軍の丸根砦と鷲津砦を、先陣の松平元康らが落とし、一報に接した義元本隊が沓掛城から兵を進めて桶狭間山でお昼休憩をしていた矢先の暴風雨と信長軍の襲来でした。


【One Point】 木星を大吉星と解釈するのは間違いです。

吉凶解釈自体が誤りなので、普遍化して判断すると占断ミスを招くことが起こります。

特にホラリー・ホロスコープにおいては、木星が事件や事故を招いたり、被害を大きくしたりすることがあるため要注意です。



≪双子宮の第8ハウス(室)の織田軍≫

一方、織田軍は、天秤宮の共鳴星「金星」と、ASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)に上三分(アッパー・トライン=120度)の「土星」によって象わされています(青色で表示)。

また、信長の意識の深層もまた「土星」によって象徴されていて、慎重で用心深く、現実をみていたことが分かります。

楽勝気分の今川軍とは正反対です。

重要なのは、これらの星が双子宮で第8ハウス(室)に位置していることです。

この意味は、単なる僥倖で勝ったのではないことを象わします。

頭を巡らせ、周到に計算し、策を練ったうえで、巷間言われているように情報を重視するとともに、総大将今川義元の首級をあげることのみに集中して作戦を決行したことがリーディングできます。

ほかにもあるのですが、もし、今川軍が木星によるイージー気分ではなく、蟹宮の火星に三分(トライン=120度)の天王星や冥王星でなければ“大逆転”や“青天の霹靂”といった信長の大金星は起こらず、また違った結果になっていたでしょう。


【One Point】 信長は蟹宮の生まれ(太陽)です。

蟹宮は上掲のホロスコープでは「現場」を象徴し、トランシットの「火星」もまた信長の出生時の「太陽」に合=0度の時間帯でした。

そこに天王星と冥王星が大三角=120度×3をとっていることから大逆転が象わされています。


【補足】
うつけと蔑まれていた子供の頃、信長は、参軍した一部の将兵らとともに近隣の野山を遊びまわっていました。

そのことから地の利に長け、視界を遮るほどの豪雨にもかかわらず最短で義元本陣を目指せたと思われます。









安倍元首相へデジタル献花
2022.08.31
[国葬まで可能] ― 1週間で約10万人ベース ―



誰でも無料で献花と匿名でのメッセージが可能




【安倍元総理デジタル献花プロジェクト】
URL https://offering-flower.com/


安倍晋三元首相に対する弔意や感謝の気持ちを、ネット上で誰でも無料で行なえる「デジタル献花」が四十九日にあたる8月25日から始まりました。

20~30代の若手経営者らを中心とした有志が立ち上げたもので、国葬が行われる9月27日までです。

皆さまのメッセージ(匿名、年齢)は、昭恵夫人に届けられるとのことです。


25日の朝、ネットをタグってアクセスすると、すでに1名のかたが献花をされていました。

すると、その日のうちに1万を超え、月末の8月31日現在10万ベースで献花とメッセージが寄せられています。



【献花の仕方】

上記のURLにアクセスされると、BGM選択画面ののち、次のようなメイン画面が表示されます。



右上の丸い「献花する」のアイコンを直接クリックされてもいいし、その下の「デジタル献花プロジェクトとは?(趣意)」をクリックされて、読了後、その最下段にある「献花する」から進まれても可能です。

すると、下図のようなメッセージと下部から献花する花を選ぶことができる画面が出てきます。



メッセーなどをご自由にご記入され、献花する花を選ばれて「同意する」にチェックを入れ、最後に「入力内容を確認する」で完了です。



【メッセージを読む】

メイン画面で、献花されたそれぞれの花をクリックすると、個々のメッセージを読むことができます。

ざっと見たかぎり10代~80代まで多くのかたが献花をされ、メッセージを残されていました。

一部を以下ピックアップして記載いたしました。



台湾への友情と支援に感謝します
(以下匿名省略) 40歳

日本のため世界のためご尽力ありがとうございました。
必ず後輩がより良い社会を構築してくれると思いますので、背中を押してください
お疲れ様でした。
76歳

安倍さんの遺志を継いで、この日本を立派な国にしたい。困っている国を助けられるような、国際社会でリーダーシップを発揮できる国。どこかの国のように近隣諸国の富を狙わないまっとうな国。
59歳

トランプさんと安倍さんの時代がとても好きでした、左寄りのメディアばかり見ていて洗脳されてましたが今はネットで何が本当か分かりました、日本のために今までありがとうございました、安らかにお眠りください。
53歳

安倍元総理の種まきの成果が出るように日々を過ごしていきたいと思います。いつも暖かい笑顔ありがとうございました。
50歳

天上でのご活躍を祈願さいます。
感謝もうしあげます。
80歳

わたしの知っている もっとも信頼できる政治家でした
日本を取り戻すために 奔走してくださったこと忘れません
これからはわたしたちが よりよい未来のために力を尽くします
長いあいだありがとうございました どうぞ安らかに
58歳

安倍さんが亡くなられ、反安倍派が騒げば騒ぐほど、安倍さんがなさってくださったことが浮き彫りになり、感謝の気持ちでいっぱいになるとともにそれを知らずにいた自分が恥ずかしくなります。
ありがとうございました。
安らかにお休みください。
ピアノ演奏もありがとうございました。
62歳

貴方のおかげで、日はまた昇ることでしょう。感謝してもしきれません。
22歳

安倍さん、ありがとうございました。
私もあなたがいれば、この日本はなんとかなると思っていました。
しかしあなたはもういませんが、あなたが残してくださった道筋、この国が美しい国になる様、それを子供達に残せる様、出来ることをさせて頂こうと思います。
どうぞ見守っていてください。
55歳

安倍元総理は平成から令和にかけて、最も日本に尽くしてくださった方々の一人だと思います。
このような形でお亡くなりになったことは本当に残念でなりませんが、これからは次の世代の人間たちが日本を美しい国にするために闘っていくので、どうか天から見守っていてください。
27歳

安倍晋三様
政治に疎い私が、安倍元総理のお陰でこの先の日本をよく理解し勉強しようと思える事ができました。
安倍さんがいてくれたお陰でこれから先の日本にも希望を持つ事が出来ました。
人柄の良さ、国のトップに立つべき力を持った方、伝えたい事が沢山ありますがとにかく安らかに、ゆっくり疲れをとってお休みください。
ありがとうございました。
38歳

安倍総理が外交面で残した実績は計り知れません。また、gotoキャンペーンにより、コロナの影響でダメージを受けた観光業がどれほど救われたか、感謝しかありません。
本当にありがとうございました。
25歳

僕にも希望を持つことが出来ましたよ。
42歳

……以下、皆さまでご確認ください。




【ご参考:Acquisition Information】

「安倍元総理デジタル献花プロジェクト」実行委員会(以下当会)が取得する情報について

1. 当会が取得する情報

・アカウント名、ニックネーム
・年齢
・弔辞 安倍元総理へのメッセージ
・IPアドレス

2. IPアドレスの利用について

複数回/連続投稿を制限する目的のみに利用致します。
当会が取得した情報は、ご親族へ皆さまからお預かりした弔意をお伝えし、当会のサイトを閉鎖した後に削除致します。
ご親族の方へ弔意をお伝えする日時とサイトの閉鎖期日については当会Twitterアカウント(@arigato_abesan)よりご案内いたします。

以上についてご不明な点がございましたら、 digital.flower.offering@gmail.com までご連絡下さい。









国葬は自由へのメッセージ
2022.08.12
[故安倍晋三国葬儀] ― 日本は自由な世界を支持し守る ―



自由諸国の要人たちがこの時期に一堂に会する意味




故安倍晋三元首相の「国葬」が行われます。

ご存じのかたも多いように、先月7月22日に閣議決定され、来月9月27日に決まりました。

これは単に国葬が行なわれるということに留まりません。

故安倍元首相の偉業を受け継いで、日本は「自由と平和を守る」というメッセージを世界に発信する意味をもちます。

そのため世界覇権を握ろうとする意図に与(くみ)する一部の人々は、マスコミをはじめ国葬に強堅に反対しています。




≪開かれたインド太平洋≫

今日、自由諸国が“キャッチフレーズ”とするのは「自由で開かれたインド太平洋」です。

QUAD(クワッド:日米豪印戦略対話)のベースになっている考えです。

日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国のみならず、欧州諸国のイギリスなども賛同し、空母クイーン・エリザベスを南シナ海に派遣しています。

なぜなら、日本やアジアのみならず、世界の自由と安定また経済に不可欠な地域だからです。

ロシアのウクライナ侵攻の暴挙によって、世界の経済に支障が生じているのはご存じのとおりでしょう。


※アメリカによるFONOP(America's Freedom Of Navigation Operations)


【One Point】 各種衛星やネット・インフラを見るまでもなく、電波など波動によって象徴される宝瓶宮時代は「共鳴関係論」を歴史パラダイムとします。

そのため、一国主義は通用しません。

世界は政治的にも経済的にも関係し、協力せざるをえない時代を迎えています。




≪日本周辺は最重要地域≫

日本を含む東アジアは、その最重要地域になっています。

なぜなら、GNP(国民総生産)2位の中国と3位の日本のみならず、1位のアメリカが日米同盟また米韓同盟によって関与しているからです。

のみならず、ロシアまでもが日米中三国に国境を接している国です。

軍事力ランキング2022年版をみても、1位アメリカ、2位ロシア、3位中国をはじめ、5位にランクインした日本を含めて軍事的にも最重要地域になっていることもそうです。

まだあります。

中国の人口を追い抜いて1位になったインドは、軍事力ランキング4位で、「自由で開かれたインド太平洋」こそが世界の安定と平和の要となっていることは明白です。

このことを明らかにして「自由で開かれたインド太平洋」の重要性を各国の首脳に説得したのが安倍元首相でした。


【One Point】 銃撃事件に際し、アメリカやブラジルは日本よりも早く半旗を掲げました。

イギリスやインドを含めて、自由諸国は故安倍元首相を高く評価しています。

逆に日本国内はマスコミをはじめ、古い社会通念のまま国葬に反対する定見の無さをさらけ出しています。




≪世界へのアピール≫

「故安倍晋三国葬儀」を行なうことは、日本国民が世界の自由と平和を支持し、促進し、守る意志をもつことを意味します。

世界にアピールする重要なイベントなのです。

単なる国葬とは異なります。

安倍氏個人を弔うだけでなく、この時期、自由と平和に向けた最重要のメッセージとなるのが「故安倍晋三国葬儀」です。

葬儀委員長を務める岸田文雄首相の決断でした。

凶弾に倒れたわずか6日後、法的根拠を探る岸田氏に内閣法制局から「法整備抜きの閣議決定も可能」との見解が示されたのです。

本当に間違いがないのか、何度も確認したのち、発表されたものです。

法治国家なので、内閣法制局の見解は重要です。


【One Point】 先の参院選の結果も、岸田氏の決定をうながしたといえます。

また、あまりにも完璧だった「安倍元首相銃撃事件」のホラリー・ホロスコープの星の配置は、安倍元首相の“レガシー”を受け継ぐ「国葬」であることを示唆しています。




≪「故安倍晋三国葬儀」のホロスコープ≫

国葬を行なうことが発表されたあと、開始時間をみて「故安倍晋三国葬儀」のホラリー・ホロスコープを作成しようと待っていました。

ですが、いまだにアナウンスがありません。

世界各国の要人が集まることから、セキュリティーの関係上、公表されないのかもしれません。

仕方がありません。

開始時間を必要としない「ソーラーチャート」で、異例のホラリー・ホロスコープを作成してみました。




【One Point】 来月9月27日の「日の出時刻」で作成しています。

サイン(宮)ハウス(室)ともに30度ずつに等分されたイコール・ハウスシステムです。

具体的な出来事というよりも、国葬の意図や内面性を重視したリーディングになります。




≪平和、追悼、栄誉、顕彰≫

“平和”を象徴する天秤宮に、太陽と月があります。

その太陽と、天秤宮の影響圏にある水星&金星は、三重合(トリプル・コンジャクション=0度)を形成しています。

奈辺は、故安倍晋三元首相の出生時の「太陽」(乙女宮27度)の位置でもあり、象意を共有する合=0度の範囲です。

また、国葬時の太陽は、安倍晋三氏を象徴する木星をジャストの衝(オポジション=180度)として“追悼”を象徴しています。

さらに、太陽&水星&金星の三重合=0/0/0度は、水瓶宮の影響圏にある冥王星を下三分(ロウアートライン=120度)として、最高度に“栄誉”を讃えています。

一方、月は誤魔化すことの出来ない現実を象わす水瓶宮の土星と双子宮の火星を三分(トライン=120度)として、大三角(グランド・トライン=120度×3)を形成し、レガシーを“顕彰”することを象わしています。


【One Point】 上記のほかにも国葬儀が午後の時間であれば、月がYOD(ヨッド=150/150/60)の頂点をとることになり、否応なく新時代の幕開けを意味する国葬儀になります。

仮定のお話はともかく、この時期に自由諸国の要人たちが一堂に会するだけでも、大きなメッセージになるのです。









中国ミサイルEEZ内に落下
2022.08.07
[ペロシ訪台] ― 万事休す「ミサイルでも打つか」? ―



ホラリー・ホロスコープに象わされた中国の意図




中国が本土から、日本と台湾に向けてミサイルを発射したようです。

アメリカのナンバー3、ナンシー・ペロシ下院議長の訪台と訪日にともなうもので、8月4日に日本のEEZ(排他的経済水域)内にミサイル5発が落下したということです。

過剰に騒いだり恐怖におびえるのは、中国の思うつぼなので、ホラリー・ホロスコープを作成して、どんなものなのか、適当にリーディングをしてみました。

わざわざリーディングしなくても狙いは分かるので、どちらでもいいのですが、想定外の意図や何か特別なヒントがあればと考えたからです。

ありませんでした。




≪中国ミサイル発射のホロスコープ≫

手短にまいりたいと存じます。

下図が、中国が日台に向けてミサイルを発射した時間のホロスコープです。




8月4日午後3時です。

ご丁寧に、中国本土に住む“民間人”が同ミサイル発射と思われる動画をアップしていたり、車載の移動式ミサイルの発射の画像がネットや新聞に掲載されていました。

軍事機密が公表されるとは思えませんので、明らかにプロパガンダ(政治宣伝)の一環です。


【One Point】 結論は出ています。

ですが、早計に決めつけず、本当なのかどうかホラリー・ホロスコープからもみてまいりましょう。

「ホロスコープごときに何が分かる」とおっしゃるかたもいらっしゃると存じますが、宇宙の根幹法則「基本三数」によるリーディングはちょっと違います。




≪アメリカが目標だが本気ではない≫

ミサイル発射の意志や動機を象わすASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)は、射手宮6度で、しかも射手宮の共鳴星木星が下三分(ロウアー・トライン=120度)でした。

安易ながら射手宮を「民族性」とするアメリカを意識して発射されたものに間違いありません。

その木星が、さらに太陽やケレスを下三分=120度とし、ASC=上昇点を交えて大三角(グランド・トライン=120度×3)を形成しているのが、当該ホラリー・ホロスコープのミソです。

木星を含む大三角=120度×3による“大吉座相”などではなく、実際には次のようにリーディングします。

習近平主席の意志ではあっても、本気ではない。

かなり焦っているようです。


【One Point】 バイデン大統領との電話会談で、習近平主席が「火遊びをすれば必ず焼け死ぬ」と念押ししたにもかかわらず、ペロシ下院議長が訪台したことは、アメリカが本気であることを示します。

結局、打つ手がなくなり、ミサイル発射と台湾包囲の軍事演習で面目を保とうとしているようです。



≪見果てぬ大望から現実へ≫

双子宮生まれ(太陽)の習近平氏は、昨今、トランシットの海王星の上方矩(アッパースクエア=90度)のディレクションを受けており、“見果てぬ大望”を抱く人生期にあります。

“世界覇権”の幻想で、一帯一路構想やAIIB(アジアインフラ開発銀行)などによりますが、最終的には海王星の“まだ見ぬ夢”には現実が伴なわないのが相場です。

上掲の中国ミサイル発射のホラリー・ホロスコープは、その海王星が深層心理など無意識世界を象わすIC(Immn Coeli:イムン・コエリ=北中点) にジャストの合(コンジャクション=0度)をとっています。

「ミサイルを打てば何とかなる」と幻想を抱かれているのか、まだ夢の続きを見られておられるようです。

もっとも、海王星には金星が下三分=120度で、金星とMC(Medium Coeli:メディウム・コエリ=南中点)を底辺に、土星を頂点とするYOD(ヨッド=150/150/60)が形成されています。

結果的には否応なく夢から覚めて、現実をご認識されていくことがリーディングできます。


【One Point】 現在、海王星は逆行中です。

今年12月4日に順行に戻ったあと、来年2023年3月に魚宮25度を越えて正式に牡羊宮の影響圏に入っていきます。

習近平主席のみではなく、全体的にも夢から覚めて、現実をご認識される歴史的な時代転換のはじまりを迎えます。




≪ミサイル技術はハイレベル≫

一方、DES(Desendant:ディセンダント=下降点)は双子宮で、MC(Medium Coeli:メディウム・コエリ=南中点)は乙女宮です。

双子宮も乙女宮も、いずれも「水星」を共鳴星とします。

水星は乙女宮ジャスト0度に位置しており、第9ハウス(室)にあります。

MC=南中点は、冥王星を下三分=120度とし、火星を上三分(アッパー・トライン=120度)として、激しい怒りの対外的な表現が、今回のミサイル発射であったことを象わしています。

台湾を囲むように行なわれている軍事演習も同様でしょう。

それはそれとして、このアストロロジカル・ポイントの配置は、ミサイルの軍事技術がなかなかのハイレベルにあることを示しています。


※毎日新聞(ネット)より引用。


台湾のすぐそば、日本のEEZ内ギリギリに着弾したミサイルは、狙いどおりの緻密さで計算されたとおり沖縄から80km離れた目標ポイントを確実にとらえたようです。


【One Point】 ウクライナを侵攻しているロシアのミサイルよりも精度は高いかもしれません。

日本のイプシロン・ロケットもそうですが、小惑星探査機「はやぶさ」の技術は世界を驚かせました。

ですが大国ロシアのものは、老朽化というか、ボロボロなのかもしれません。




≪木星の大三角に要注意≫

星の動きからいえば、上述のように火星と冥王星が三分=120度をとりはじめていますので、核関連で気を抜くことはできません。

しばらく、注視しておく必要はあるでしょう。

ただし、火星は土星と矩(スクエア=90度)で、冥王星は土星を共鳴星とする山羊宮に位置していますので、それなりの抑制は効いています。

その一方で、木星を含む大三角=120度×3によって今回のミサイル発射が行なわれたことを示すのが上掲のホロスコープです。

事件や事故などのホラリー・ホロスコープでは、よく出くわす木星の巡り合わせです。

木星を“大吉星”、土星を“大凶星”と解釈すること自体が間違いであることがよく分かります。

ペロシ訪台によってメンツが潰された怒りのミサイル発射後、台湾を囲むように6か所で行われている4日間にわたる中国の軍事演習は、7日午後1時までの予定です。

その後の動きが、次の情勢を見極めるステップになるでしょう。


【One Point】 ホラリー・ホロスコープは実際の出来事をリーディングするものなので、単純な吉凶解釈は通用しません。

ネイタル・ホロスコープ(出生天球図)も同様です。

マスコミは不安幻想をあおるのが商売ですが、夢や幻想の双魚宮時代はリバイバルも末期なので、そろそろ終わりです。









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