アメリカvsイランの裏事情
2020.01.10
アメリカ軍によるソレイマニ革命軍司令官の殺害と、イランによるアル・アサド米基地や米大使館へのミサイル攻撃によって、「戦争は起きるのか」と複数のかたからご質問を受けました。

6日の時点で、当ブログのご質問にお答えした回答の出だしは、次のような内容です。

                   *

まず、「革命軍司令官」の意味ですが、ここでいう“革命”というのは、中国の「文化大革命」の“革命”と同様です。

実態は、“革命”という名のもとに古い伝統的なシナ大陸の文化文明を自分たちの“思想”(イランは“宗教”)によって破壊し、伝統を受け継ぐ者の大量殺人を行なうことを意味します。

なので「革命軍」や「文化大革命」といった“美名”に惑わされると本質を見失います。

事実、イランのロウハニ大統領ではなく、最高指導者ハメネイ師のもとにある「革命軍」は、イラクのアメリカ軍施設や設備を攻撃したり、未確定ながらサウジアラビアの石油施設を巡航ミサイルで破壊したとされます。

要は、アメリカをはじめとした「自由民主主義国家」からみれば、“革命”という名の「テロリスト」もしくは「テロ支援組織」が「革命軍」でそのボス(司令官)でした。



さて、お話を戻しますが、一連の出来事は、どの部分を切り取るかで、イランが正しいのかアメリカが正しいのか、見方が180度変わります。


そのため、“ソレイマニ革命軍司令官”とは、どんな人物で、何をやってきたのかを理解しなければ、どちらが正しいかはともかく、本筋が見えてきません。

日本の場合は軍隊ではなく、自国防衛のための「自衛隊」と称します。

ですが、イランには世界各国の正規軍と同様のイラン軍とは別に、ハメイニ師直属の「革命軍」がいます。

「革命軍」というのは、その名のとおり、よくいえば積極的にイスラム革命を推進する軍隊ですが、アメリカなどの自由民主主義陣営からみれば、過激派イスラムによるテロ組織などへの「軍事指南役」なのです。

たとえば、ISIL(自称「イスラム国」)やヒズボラなど、多くのテロ組織を積極的に支援し、資金援助や軍事テロの手ほどきをして、アメリカをはじめ西側諸国に対して、過激テロを実行させてきた「元締め」がソレイマニ革命軍司令官だという認識を、これまでの情報活動によってアメリカはつかんでいました。

昨年12月27日、そのソレイマニ革命軍司令官の指南によるロケット弾攻撃によって、基地内の民間アメリカ人に犠牲者が出たために、トランプは報復をかねてソレイマニ革命軍司令官の殺害をチョイスしたわけです。

革命軍司令官を空爆によって殺害するという究極の選択に、アメリカの関係者は驚いたといいますが、トランプはイランは戦争までは仕掛けてこないと読んでいたようです。

事実、軍司令官の喪があけた6日、イランは十数発のミサイルをアル・アサド米基地に報復として撃ち込み「80名を殺害した」とアナウンスしましたが、そんなすぐに確認できるはずもありません。

実際は“人的被害”が出ないようにミサイルを撃ち込み、自国民や世界に向けて「報復した」とのポーズをとったわけです。

もし、ほんとうに80人ものアメリカ兵が殺害されていたとすれば、その瞬間、インド洋に待機していた52機ともいわれるB52爆撃機やアラビア沿岸に控えていたアメリカ空母などから、直ちに「イラン壊滅作戦」が行なわれていたはずです。

そこまで準備をして、アメリカはソレイマニ革命軍司令官の殺害を実行したのです。

最高指導者ハメネイ師も、そんなアメリカ軍の展開をつかんでいましたので、「戦争」を避けるべく、アメリカに人的被害がでないようにわざと外してミサイルを撃ち込みました。

6日のご質問への回答に戻りますと、占星学から次のように書いておきました。

                    *

出生時の「太陽」と「月」を牡羊宮にもち、山羊宮の「火星」をほぼ上方矩(90度)とするハメネイ師は、“攻撃的”な人物で、そういった過激な発言をしますが、一方で現実をクールにみる“冷静”さもなくはありません。

実質、イランは、アメリカと全面戦争をするだけの実力(世界14位の軍事力)もありませんし、財政的な余裕も今はありません。(以下略)



ということで、結局、大人の判断と対応で、直接の戦争は避けたことがよくわかります。

もっとも、新たな革命軍司令官のもと、イランは立て直しをはかり、直接間接を問わず、どこかの国で“革命”という名の「報復テロ」を画策することでしょう。









「習近平」国賓来日の是非
2019.12.29
香港、ウイグル問題があるために、来春(2020年)に控えた中国国家主席「習近平」の国賓来日に“反対”する声が良識的な知識人や言論人からきかれます。

たしかに中国は、いわば“悪の帝国”ですが、だからといって国際情勢をぬきに単純にご判断すると、一般人が言うのはよくても、政治家としては正しくないことがあります。

現実政治とくに国際関係は、“勧善懲悪”のマンガやドラマの世界ではありませんので、対中国だけでなくアメリカや韓半島をふくめて戦略的にとらえ、では今、中国・習近平にどう接するのがベターかを考えなければなりません。

最も考慮すべきは、現段階でトランプが日本を軽視しないようにしておくことが重要です。

どういうことかというと、「対中関税戦争」で中国は弱っています。
なので、習近平にヤケを起こされて日本を標的にされても困るし、またトランプから中国と同様に日本に矛先を向けられても国益に影響します。

韓国をはじめ半島の動きがおかしくなっている今日、中国が半島側に味方しないように、日本側に引きつけておいたほうが今はいいのです。

なので、単純な“勧善懲悪”だけでご判断することなく、時間がかかっても現実に「勧善懲悪」に向かう結果を残していくように、段階的なプロセスや戦略でもって判断し進まなければなりません。

たしかに個人感情では、習近平の国賓来日に反対したい気持ちはよくわかります。

問題は、それが今、外交戦略的にベストの選択なのかということです。

現実の政治は常に複雑で、YESまたNOの2つの選択肢ではなく、あらゆる可能性を考えて危機管理にのぞみ政策を決定する必要があります。

世間では「安倍首相は最近“容共化”している」といった声を聞くことがありますが、これまでの安倍首相の世界戦略や対中対韓の動きをみるに、天才的な外交見地をもたれて動き成果を出しています。

まず、安倍首相が“容共化”などするわけがないのです。

それは、安倍首相に昨今、働いている“タフ”で“強靭な主導力”を発揮できる「星のディレクション」からもわかります。

現在、安倍首相は“現実”がよく見えています。

さらに、アメリカのトランプ大統領に対しても、また中国の習近平主席に対しても、臆することなく日本の平和と安全と繁栄を考えて、彼らをのみ込んでいく“胆力”をもった時期にあります。

日米関係が重要なのは当然なので、安倍首相はそれを堅持する方向で動きます。

かといって、トランプの考えを誰よりもよく知って、将来のトランプの動向をシュミレーションして見抜いているのも安倍首相なので、日本が“捨て駒”にされないように習近平をも巻き込んで動いているところです。

たとえば、トランプから“アメリカ・ファースト”によって、日本に安全保障の準備ができないうちに、いわば見捨てられたりすることがないように、充分に考えています。

それが一見、習近平に近づき“容共化”しているようにみえたとしても、現在の安倍首相は、トランプの向こうを張る“ジャパン・ファースト”にたってトランプを説得し総合的な戦略を判断して、日米同盟の堅持とその存続のために手段(国家戦略)を尽くしているにすぎません。

中国や北朝鮮に無条件に尻尾をふる文在寅政権とは違うのです。

習近平の国賓招聘は、香港問題が起こる前に、そのような国家戦略から決定したのですが、安倍首相はすでにそれを逆手にとった現実的な対応に出ています。

もし、国家間で決めた国賓招聘を今さらやめるといえば、国と国との約束を平然として守らない二流、三流の韓国と同じレベルの国家になってしまいます。

いつまでも“お花見ごっこ”をやっている野党はともかく、国際信義にあつい一流国家の日本政府としては、約束を守ってこそ、継続して国家プレゼンスを高めていくことにつながります。

習近平にしてみれば、日本が国賓として迎えるのをやめるといえば、世界に“赤っ恥”をさらすことになります。

それは感情的には“小気味よい”かもしれませんが、透徹して現実を読んでいる安倍首相は、そのあとも視野に入れて、韓国のようにならず、逆に国賓招聘を活かす方策を思案して対米対中対韓外交を展開しているのです。

その一つが、「香港問題」や「ウイグル問題」に関して、中国・習近平にハッキリとものをいい明確に声をあげたことです。

何よりもメンツを重んじる中国人なので、国賓として招待されている以上、習近平も表立って「反論」するわけにもいかず、アメリカから「関税制裁」を受けて困窮していることもあって、今、日本までも敵に回すことはもちろん、恥をかかされることは避けたいのでイヤでも黙って聞くしかありません。

つまり“国賓”は外交カードになりえるのです。

仮に、国賓招聘をやめるといえばどうなるのでしょうか。

死人の墓を暴いてまでムチ打つ復讐心をもった中国人ゆえに、日本にとっては後々の仕打ちや弊害が大きくなります。

ゆえにベストではないにしても、現実的な戦略としては、やむを得ず継続し、外交カードとして活かすほうが間違っていません。

それが現実の国際政治です。

繰り返しますが、昨今、安倍首相にはたらいている「星のディレクション」は、常人を超えて、世界を動かすリーダーシップが可能になっています。







決定した文政権/韓国崩壊
2019.11.18
いよいよ今週末の11月23日(土)には、「GSOMIA」(ジーソミア=日韓軍事情報包括保護協定)の失効を迎えます。

先日、エスパー米国防長官は、文在寅大統領に直接GSOMIAの延長をうながしたものの、文在寅は「日本がホワイト国に戻さなければ延長はしない」という旨の発言をしたようです。

この言葉を、そのまま鵜呑みにしたりして、韓国の良識的な判断や撤回の可能性を云々したり、またGSOMIA破棄は文在寅の“メンツ”のためなどと理解していると間違います。

結論としては、文在寅は“日韓分断”に続いて“米韓分断”を画策しています。

なので、「日本がホワイト国からわが国を除外したからGSOMIAを破棄する」と、日本のせいにして、アメリカとの距離をおく、いい「口実」ができたと考えています。

つまり、文在寅は、日本が韓国をホワイト国に戻さないことを承知していますし、間違って戻せば、それでも国民にアピールできるので、現段階ではそれでもよく、ホンネはいち早くアメリカ離れをして、同床異夢ながら“中国北朝鮮陣営”の仲間入りを果たしたいのです。

そのうえで、軍事的には北朝鮮の「核ミサイル」を共用することによって、経済的には中国の「経済力」のバックアップを得ることによって、韓国のプレゼンスを立て直そうとしているわけです。

文在寅政権は、自由民主主義また日本人の常識からみれば、“バカ”なことばかりやっているように見えますが、弁護士でもあることから、それなりに考えていて、自分からではなく「止むをえず日米から離れた」という体(てい)で、いかに早く韓国の共産化を成し遂げるか考えて道を選択しています。

なので共産主義思想や主体思想に染まった側近や人民からみると、文在寅は“最高の大統領”であり韓国を立て直す“英雄”にしか映っていません。

一方、良識的な一部の韓国民からみると、“外交ベタ”で“経済オンチ”で韓国を“崩壊”に導く無能な大統領にみえますが、ある意味、日本からみても“真の韓国”の姿を、日本国民と世界にみせてくれる“素晴らしい大統領”なのには違いありません。

もっとも、アメリカもそんなことは分かっています。

なので、今回エスパー国防長官がわざわざ訪韓して、言外に“アメリカと中国のどちらを選ぶのか”と最終確認を文在寅に問うたわけです。

結果、“日本のせい”でという前置きながら「GSOMIAを破棄する」という言質をえたことで、もはやジ・エンドです。

白人を本気で怒らせるとコワイのです。

あらゆる手段をつかって、“韓国つぶし”正確には「文在寅政権つぶし」を画策することになります。

そのためには、まず“韓国”という国が地上からなくなって、それから“新しい国”をつくってもいいくらいの動きをみせていくこともありえます。

文在寅が読み誤まっているのは、北朝鮮金正恩委員長のはらのうちです。

金正恩は、主体思想を堅持して北朝鮮の存続が目的です。

なので、アメリカと中国の両方を天秤にかけて、あわよくばアメリカ(トランプ)を手を組んでもいいくらいに考えています。

なのに、今回、GSOMIA破棄によって、戦略を狭める結果をもたらし、南北統一の支障にもなるので、「文在寅のバカめ!」ぐらいに思っているわけです。

一方、中国は、文在寅が尻尾をふって従属国になる気がどこまであるのか、アメリカと完全に手を切るのか、わざと文在寅に冷たくして、試しています。

日本は、アメリカとの合意次第で、いつでも韓国経済を崩壊させる「最終カード」を握っていますので、スタンスを変えずに事態が“決定的”になるのを見守っている状態です。

もう、答えは出ていますので、あとは韓国崩壊の「ソフト・ランディング」がどこまでできるのか、韓国民の文政権に対する対応次第になっています。








対日姿勢を弱めてきた?
2019.11.06
最近、ちらほら韓国政府が「日本に折れてきた」とか、「対日姿勢を弱めてきた」と言われるようになりました。

そんなことは聞いていないというのならいいのですが、たしかに「自分もそう感じる」また「そう思う」というのなら、ご注意ください。

ことは、そう簡単ではありません。

純朴(お人好しとも…)な日本人がそのように反省しているのなら、素直に信じることができます。

ですが、周囲をロシア、シナ(中国)、満洲、日本と、長い間、歴史的に強国に囲まれてきた朝鮮族(韓国、北朝鮮)は、そのなかで生き延びるための手段は問いません。

これまでの歴史的朝鮮族(韓国、北朝鮮)のやり方を知っておられる方は、何を言おうとしているのかご理解できるはずです。

危機に陥ったときに朝鮮族の言質をそのまま素直に信じると、彼らの術中にまんまとはまります。

日本人は人を騙さないので半島人もそうだと考え、つい“情け”をもって受け入れようとします。

ですが、もはやこれまでの“強硬姿勢”が日本に通用しないとわかったために彼らは、意図するしないにかかわらず“戦術”を変えてきたにすぎないのです。

歴史的朝鮮族は、自国が有利なときは彼らの“水に落ちた犬は打て”とばかりに、徹底的に相手を責めますが、相手に叶わないとわかると、つまり昨今のように日本に対して“不利”になると、“停戦”や“和解”また“降伏”を提案するのです。

そして“条約”までも交わします。

たとえば、2世紀に半島人が後漢と戦ったときもそうですし、3世紀に魏と戦ったときも、また6~7世紀に隋と高句麗が戦ったときもそうでした。

大国相手に不利になると“休戦”や“降伏申し入れ”、和議を結びますが、それで相手が油断すると、そのスキに“約束”を破って攻撃を仕掛け、それで勝った将軍が「英雄」にまつりあげられるのが、歴史的朝鮮族(半島人)です。

今、韓国はそのときと同様に、日本に“和解”や“降伏”を申し入れる素振りをしています。
それを“本気”だととらえると間違いますので、彼らは、ことを有利に向かわせようと画策しているにすぎないことを見抜くべきです。

彼らにとってそれ“ウソ”が生き延びるための方策なので、相手を騙すことが“悪”だとは決して思っていません。

それで現在の危地を打開できれば、日本に勝った“英雄”と称賛されるのが歴史的朝鮮族で、現在の韓国政府も同様です。

それさえも通用しないとわかると、国民をおいてまっ先に逃げるのが歴代TOPでした。

一例をあげれば、朝鮮戦争のとき、まっ先に逃げたあと橋までも壊して国民や韓国軍をとり残したのが当時の初代大統領、李承晩(イ・スンマン)でした。

その後、半島の大半を共産軍(北朝鮮、中国)に占領されたとき、国連軍(アメリカ)は仁川(インチョン)上陸作戦によって北朝鮮(共産)軍を38度線まで推し戻し、有利に立ちました。

そのとき現在も続く「休戦」が国連軍と北朝鮮の間で結ばれますが、これに最も反対し「戦争継続」を訴えたのが、まっ先に逃げて戦わなかった李承晩でした。

こんなお話はザラです。

口では勇ましいことを言っても、うわべだけで、自分では戦わずまっ先に逃げるのが彼らのお家芸です。

そういった歴史的朝鮮族が、今、「折れてきた」とか「反日姿勢を弱めてきた」とみえても、その先を読んでどう対処するか、対韓国外交の真価が問われる秋(とき)です。








万世一系の皇統をつなぐ
2019.10.23
皇位継承の“認識”は、かつて“女性天皇”ならぬ“女系天皇”が取りざたされたことがありますが、良識者のあいだでは、ほぼ“コンセンサス”が整いつつあります。

万世一系の皇統は、約1,300年前の『古事記』や『日本書紀』によって明文化され、今日まで続いてきました。

中大兄(のちの天智天皇)による唐羅連合との海戦「白村江の戦い」の敗北と、天智天皇の皇子、大友皇子(追諡:弘文天皇)と大海人皇子(のちの天武天皇)との内戦によって、「二度と皇位争いを起こさない」と誓った天武天皇は、『古事記』と『日本書紀』の編纂を命じ、一千年の大計として万世一系の皇統を明らかにしました。

それゆえ「皇位継承」が両書には記されています。

すでに周知のとおり、歴史上、女性天皇が“リリーフ”で即位されたことはあっても、“女系天皇”は一人としていません。

歴史上の女性天皇というのは、父親が「天皇」で、皇女が即位されたケースをさします。

一方、“女系天皇”は、いまだ例がないのですが、母親が「天皇」で、父親は天皇ではなく、皇族や貴族また豪族や一般人などの場合をいいます。

万世一系を定め、皇位争いによる内乱をなくそうとされた天武天皇は、『古事記』と『日本書紀』にその精神(ルール)を記しました。

『古事記』にいわく、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)の国生みに示唆されています。

●『古事記』より抜粋
その妹に告げて、「女人先に言えるは良からず」と曰(の)りたまひき。
現代語訳「女神(伊邪那美命)に告げて、女が先に言葉を発したのは良くない」と仰せられた。

また、『日本書紀』には次のように記されています。

●『日本書紀』神代(上)現代語訳より抜粋
天地が開けた始めに、あるものが生じた。
それが神となった。国常立尊(くにとこたちのみこと)と申し上げる。
次に国狭槌尊(くにのさつちのみこと)、次に豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)。
全部で三柱の神は、ひとりでに生じられた。
だから純粋な男性神であった、と。

このほかにも、女性神、伊弉冉尊(いざなみのみこと)は日本から「黄泉の国」に行ってしまいますが、男性神、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は伊弉冉尊と別れて、筑紫で祓ぎはらいをし、「天照大神」「月読尊」「素戔嗚尊」の三貴神(みはしらのうずのみこ)を生みます。

なぜ、このようなお話を、『古事記』や『日本書紀』は最初に記したのかというと、皇統は男性神によってはじまり引き継がれることを定め、皇位争いが起こらないように記したからです。

明治以降、“皇祖”は女性神「天照大神」のように考えられていますが、本来の天照大神は“男性神”ですし、『日本書紀』の「神代」(下)の最初に「皇祖の高皇産霊尊は…」と、ほんとうは男性神の「高皇産霊尊」(たかみむすひのみこと)が皇祖であることがはっきりと記されています。

なぜ、このように男系を「天皇」として定めたのでしょうか。

それは、血統か明確で皇位争いを起こしにくいからです。

歴史をみても、藤原氏は数多くの娘たちを天皇に輿入れさせました。

もし、女系天皇の場合、藤原一族が実質の“天皇家”になることができます。
それは、ほかの豪族や一般人であっても同様で、そうなるともう「皇統」はメチャメチャになります。

また、もし女系天皇が、どこの誰の子かわからない“皇子”(皇女)を生めば、その子が天皇になる可能性が生じ、いずれも皇統はゴチャゴチャになってしまうのです。

そこには、必ず陰湿な皇統(出産)争いが起きるのです。

そういったことまで考慮して、天武天皇は、二度と皇位争いが起こり日本人どうしで戦わないように、皇位継承を男系に定めたのです。

事実、天武天皇(古事記、日本書紀)から1300年以上が経った現在も、世界で唯一皇統が続き、皇位を巡る臣民の争いがわずかに認められても、内乱に発展することはなく、皇統が維持され続けて天皇の存在は世界の奇跡となっています。

これは「男尊女卑」といった前近代的な代物ではなく、「数理法則」からみても「皇統」という名の日本の国体をつなぐ“霊統”となっているのです。

それゆえ、共産党や日本を潰そうとする反日勢力は、「反天皇制」を主張するのみならず「女系天皇」の容認を唱え、日本の“天運”を失くそうとする動きを我知らずともみせています。








美咲ちゃん失踪事件
2019.10.04
※時間を修正しました(内容はかわりません)。

「キャンプオフ会」という家族8組の親子30人で出かけた山梨県の道志村キャンプ場で、7歳の小倉美咲ちゃんが行方不明になって2週間がたちます。

自衛隊と消防団をはじめ大々的な捜索活動にもかかわらす、ようとして行く方は知れず、組織的な捜索は終了してしまいました。

当初は、リーディングするほどでもないかと思っていたのですが、あまりの不可解さに「数理法則」を基礎理論とする宝瓶宮占星学の「新ホラリー占星学」でホラリー・ホロスコープを作成し、どうなのかリーディングをしてみることにしました。

母親の証言にどこまで信憑性があるのかわかりませんが、9月21日の15時40分頃、子供たちを追いかけていって、その後、16時頃から探したけれども行方不明ということです。

そこで、どうにも正確な時間が確定できないのですが、とりあえず15時45分で作成したのが、次の「ホラリー・ホロスコープ」です。




「事件」か「事故」かもわからないので、やや特殊ですが、それでも上掲の「ホラリー・ホロスコープ」には案外と、ことの“真相”が象われていました。


結論のみをなるべく簡潔に書こうと思います。

事件の「意志」を象わすASC(Ascendant アセンダント=上昇点)の水瓶宮16度は、上三分(アッパー・トライン=120度)に“少女”(美咲ちゃん)を象わす「水星&金星」の合(コンジャンクション=0度)があり、下三分(ロウアー・トライン=120度)には、“女性”や“母親”を象わす「月」があって、大三角(グランド・トライン=120度×3)を形成しています。

この「月」は、第4ハウス(室)にあることから、“若い女性”や“大衆”などではなく西洋占星術でもいうように“家庭”(家族)を象わすことがわかります。

解釈は、皆さまのご自由です。


次に、事件の「動機」(深層意識)を象わすIC(Imum Coeli イムン・コエリ=天底:北中点)は、やはり少年少女を象わす「水星」を共鳴星とする「双子宮」で2度になっており、一般的に“社長”などの“中心者”や“責任者”また“家長”などを象わす「太陽」が下三分(120度)をとっていて、「金星」また「火星」と連続合(0度)です。

つまり、失踪事件の計画にはそういった「太陽」が象わす立場の人物がかかわっている可能性が高まるホロスコープになっています。


さらに、事件の「対象」や「目的」などをさまざまに象わすDES(Descendant ディセンダント=下降点)は、獅子宮16度なので、「太陽」が共鳴星であることから、それらの関与はかなり可能性が高いことがリーディングできます。

このDES(下降点)は、事件現場にかかわる「木星&ケレス」を下三分(120度)としていることに重大な意味があります。

事件の「現場」を象わすMC(Medium Coeli メディウム・コエリ=天頂:南中点)は、射手宮2度です。

なので、DES(下降点)が下三分(120度)とする「木星」が共鳴星です。

ゆえに、キャンプオフ会の現場に、「太陽」が象わす立場の人物が来ていたとリーディングできますし、「木星」が「ケレス」を合(0度)としていることからは、同時に、現場で美咲ちゃん自身が“隠れる”、つまりは「行方不明」になってわからなくなることが象わされています。


では、当該ホラリー・ホロスコープでは、美咲ちゃんはどこにいるとリーディングできるのでしょうか。

第10ハウス(室)における「木星&ケレス」の合(0度)は、単に“行方不明”になって、発見できなくなることを象わすだけではなく、もはや現場付近に美咲ちゃんはいないことがリーディングできます。

では、どこにいるのかというと、“遠いところ”を象わす射手宮の「木星」であることから、もはや簡単には探しようがない離島などをふくめて海外の可能性さえ象わされています。

あくまでも、ホロスコープ・リーディングのお話です。


何のために“行方不明”になったのか。

2つの可能性がリーディングできます。

もし、“失踪”にキャンプオフ会の参加人物や関係者をはじめ、第三者がかかわっている場合、「太陽」と合(0度)の「火星」が、「冥王星」を下三分(120度)としているだけではなく、「海王星」の衝(180度)をふくめた大十字(グランド・クロス=90度×4)を形成していることなどから、“異常性愛”(幼児性愛)など“アブノーマル”な理由さえ読みとれます。

もう一つは、“失踪”に“身近な人物”がかかわっている場合、極端な一例ですが“人身売買”や“人身御供”のような犠牲となった可能性さえ読みとれそうです。

いずれも、事実は不明です。

ですが、「太陽」によって象わされる立場の人物が、“失踪事件”の発案者だったり、実際的に行動した可能性がリーディング可能なことに変わりはない「ホラリー・ホロスコープ」になっています。

これらの場合、少なくとも事件当時、美咲ちゃんは生きていることになります。


いずれにしても、「正確な時間」が確定できないので、あくまでも推定時間による「ホラリー・ホロスコープ」になっています。




【付記】

後日、コメントでもいただきましたように、「ホロスコープ」はいろんな解釈が可能です。

なので、上述のリーディングは絶対とはいえませんが、当たらずとも言えども遠からずといった“示唆”があるかもしれません。

なお、ホロスコープ・リーディングを“勘違い”されるかたもいらっしゃるようなので、面倒を避ける意味で、関係者を特定する表現の箇所は“リライト”をさせていただきました。

“内容”そのものは、当初とほぼ変わりません。

「数理法則」を基礎理論とした“新ホラリー占星学”の方法とリーディングの一例としてご参考になることでしょう。














曺国(チョ・グク)氏の命運
2019.09.11
「やってしまいましたね」

文在寅大統領は、曺国(チョ・グク)氏を「法務部長官」(日本でいう法務大臣)に“強行任命”しました。

現時点では内政問題なので、かの国がかってにすればいいことです。

それはそれでいいのですが、占星学的にみますと「ついにやってしまった!」ということになります。

かんたんにご説明しておきます。

曺国(チョ・グク)氏は、1965年4月6日生まれ(牡羊宮の太陽)です。

彼は今、組織や社会の「頂点」に立ち“権力”を発揮することができる「星のディレクション」を受けています。なので、当該ディレクションが現実に動いた最初の段階にあります。

しかし、この「星のディレクション」には“両面性”があるのです。

組織や社会の“頂点”に立つことができるのと同時に、社会の“どん底”にも落ちていくことがあるディレクションです。

では、何がその命運を分けるのでしょうか。

一つは、本人がワンマンや横暴など“強権”を発揮した場合です。
もう一つは、法律や人倫道徳にもとる“違法”や“非道”な行為をした場合です。

現時点では、妻や娘など親族の“疑惑”ですが、曺国(チョ・グク)本人の“違法行為”につながるか、または文在寅政権もろとも“どん底”に転落するかは、流れをみれば時間の問題です。

なぜなら、韓国の“国体”も「牡羊宮」だからです。

既述のとおり韓国自体が、かつて世界の“頂点”に立ったサムスンに代表されたようにTOPクラスに登ることもありますが、同時にこのディレクションは、それで傲慢になったり、違法な行為を行なうと“どん底”に落ちる命運を隠しもっているからです。

(日本との)国際条約を守らない韓国はすでにそのディレクションに突入しました。

曺国(チョ・グク)氏までもが法相に就く以上、もはや韓国と曺国(チョ・グク)氏の命運は文在寅大統領もろとも一連托生です。

残る道は、文在寅&曺国(チョ・グク)の“失脚”が先か、それとも韓国の“香港化”が先か。

はたして韓国民はどちらを選択するのかという問題です。


ちなみに、文在寅政権の“狙い”は、南北統一または赤化統一といったものではなく、むしろ韓国の経済力や軍事力などの“国力”を、そのまま北朝鮮の金正恩に献上することです。

それによって、“核”を保有した主体思想の「朝鮮民族国家」となってプレゼンスを発揮しようと考えています。

本気でそれができると思っているのが、共産主義(主体思想)幻想にかぶれ現実が見えなくなっている文在寅です。

このまま朝鮮民族の核保有を、アメリカや他の国々が指をくわえて見ているとでも思っているのでしょうか。

香港は現在、一国二制度が揺らぎ、反発した学生らが“デモ”を起こしているのはご存じのとおりです。
このままでは、韓国にもそれが起きます。

文在寅大統領と曺国(チョ・グク)法相の策謀によって、北朝鮮への“韓国献上法案”(具体的には段階があります)を議会で通過させようとするからです。

それが「施行」されてしまうと、デモなどの反対運動は法的に規制されてしまいますので、その前に学生や国民が香港のようにデモを起こすしかなくなっていきます。

それか、曺国(チョ・グク)氏ともども文在寅大統領が“どん底”(失脚)に追い込まれるのが先か。

いずれにしても曺国(チョ・グク)氏の法相就任によって、韓国の“どん底”とどちらが先か、避けられなくなりました。

なので韓国民は、一度“どん底”を体験して再生の道を探らなければならなくなる可能性もあります。

でなければ、韓国自体が滅びることにもなりかねません。









- CafeNote -